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風景の向こうへ・物語の系譜 現代日本のエッセイ
フウケイノムコウヘモノガタリノケイフ

風景の彼方に草木1本だに見つけられぬ熱砂があるのか、地の果てにはあの名づけられない森羅万象の空洞があるのか、読者と共に見定める覚悟を今、改めて確認する。韓国をめぐって書かれた表題作、たゆまず続けてきた佐藤春夫、折口信夫らの物語の解読の試み――。それらの1回目の報告、と著者自らが語る『地の果て 至上の時』に呼応する第3エッセイ集。
リキに会ったのは東京に着いた日の次の日、私が18歳のとき、新宿のモダンジャズ喫茶店「ジャズ・ヴィレッジ」で、である。それから何年経ったろう、私はこの夏44歳になった。(略)私は、方々に旅はしたが、ずっと東京にいた。当時書いていた詩をやめたが、小説は書いている。まだこれからも書き続けるはずだ。――<「新装版序文」より>
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書誌情報
紙版
発売日
2004年12月11日
ISBN
9784061983915
判型
A6
価格
定価:1,485円(本体1,350円)
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
96年8月集英社刊『中上健次全集15』を根底とし、「物語が輪舞する」のみ、’90年10月冬樹社刊『新装版 風景の向こうへ』を根底とした。
収録作品
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作品名初出
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作品名
風景の向こうへ
初出
初出:『東京新聞』’78年8月~10月
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作品名
物語が輪舞する
初出
初出:『韓国文芸』’81年夏号
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作品名
柄谷行人への手紙
初出
初出:『韓国文芸』’81年秋号
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作品名
物語の系譜
初出
初出:『国文学』’79年2月
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作品名
物語の系譜
初出
初出:『国文学』’79年3月
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作品名
物語の系譜
初出
初出:『国文学』’79年4月、5月
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作品名
物語の系譜
初出
初出:『国文学』’79年7月、10月、’83年8月~’84年1月
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作品名
物語の系譜
初出
初出:『国文学』’84年4月~’85年6月
著者紹介
解説: 井口 時男(イグチ トキオ)