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随筆三国志
ズイヒツサンゴクシ
- 著: 花田 清輝

流行りの梁父吟(ロカビリー)が大好きな諸葛孔明は当時のアプレ・ゲール! 強靱なレトリックと博覧強記で縦横に古典を論じ、同じく乱世の修羅にある現代の貌を浮き彫りにする花田流三国志論。戦争中に書かれた比類なき抵抗の書『復興期の精神』から最後の著作『日本のルネッサンス人』まで首尾一貫、転形期の人間像を描き続けた花田清輝が、三国志に託して今の世界を、さらに歴史の未来を透視する知的興奮に満ちた1冊。
諸葛孔明はロカビリアンだった!?
破天荒な花田流三国志論
流行りの梁父吟(ロカビリー)が大好きな諸葛孔明は当時のアプレ・ゲール! 強靱なレトリックと博覧強記で縦横に古典を論じ、同じく乱世の修羅にある現代の貌を浮き彫りにする花田流三国志論。戦争中に書かれた比類なき抵抗の書『復興期の精神』から最後の著作『日本のルネッサンス人』まで首尾一貫、転形期の人間像を描き続けた花田清輝が、三国志に託して今の世界を、さらに歴史の未来を透視する知的興奮に満ちた1冊。
井波律子
60年代末の激動の季節(中略)揺れ動く時間帯のまっただなかで書かれたこの作品は、今、読み返して見ても、時の流れを超えていきいきと読者に語りかけてくる躍動性にみちあふれている。いかにも花田清輝らしく、思いつくままアトランダムに書きすすめているようでありながら、その実、本書は「三国志」世界の開幕から終幕に至るまで、ユニークな問題意識を以て要所要所を掘り下げながら追跡しきっており、みごとというほかない。――<「解説」より>
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目次
I 随筆三国志
蜀犬、日に吠ゆ
怪力乱神を語る
二桃、三士を殺す
処士横議
良禽は木を選ぶ
燕人燕語
儒生、時務を知らず
説三分
飲馬長城窟行
豆は釜中に在って泣く
烏に反哺の孝あり
撃壌歌
II ロカビリーと諸葛孔明 他
ロカビリーと諸葛孔明
通俗三国志
大衆芸術論
説三分
書誌情報
紙版
発売日
2007年05月12日
ISBN
9784061984783
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
ページ数
256ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2014年04月04日
JDCN
0619847800100011000C
初出
底本:『花田清輝全集』8巻、12巻、14巻(’79年3月、7月、9月 講談社刊)を底本とし、振りがなを適宜増減した。
収録作品
-
作品名初出
-
作品名
随筆三国志
初出
初出:『展望』’68年9月~’69年8月(『三国志』をめぐって改題
-
作品名
ロカビリーと諸葛孔明
初出
初出:『中央公論』’58年5月号
-
作品名
通俗三国志
初出
初出:『放送朝日』’60年3月号(「古典と現代」第14回)
-
作品名
大衆芸術論
初出
初出:『展望』’70年1月号~4月号
-
作品名
説三分
初出
初出:『読売新聞』夕刊’70年1月8日
著者紹介
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