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深川澪通り木戸番小屋
フカガワミオドオリキドバンゴヤ

江戸下町の人情の綾を描く
江戸・深川中島町、俗にいう澪通り。過去を秘めた心やさしい木戸番夫婦の胸を熱くさせる愛し、涙し、許しあう男と女たち。江戸下町のけなげに生きる人びとを描いた連作短篇小説集。
夜になると、川音が高くなる。木戸番小屋は澪通りの端、仙台堀の枝川と町の南を流れる大島川が1つになって隅田川にそそぐところにある。木戸番の笑兵衛は夜、町木戸を閉めてから緊急の用事がある者のためにくぐり戸を開けたり、夜廻りに出たりする。ところが町からの手当では暮らしてゆけず、女房のお捨が昼間、番小屋の土間を店にして荒物や駄菓子を売っている――今の東京・江東区永代2丁目、巽橋と練兵衛橋のあたりでの物語である。
書誌情報
紙版
発売日
1989年04月24日
ISBN
9784062025430
判型
四六
価格
定価:1,495円(本体1,359円)
ページ数
262ページ
収録作品
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作品名初出
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作品名
両国橋から
初出
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作品名
坂道の冬
初出
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作品名
深川しぐれ
初出
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作品名
ともだち
初出
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作品名
名人かたぎ
初出
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作品名
梅雨の晴れ間
初出
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作品名
わすれもの
初出