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世紀末の予言者・夏目漱石
セイキマツノヨゲンシャ・ナツメソウセキ
- 著: 小森 陽一
漱石が洞察した20世紀の実像と運命
秀れた社会観察者でもある漱石は20世紀をどう捉えていたか。文豪が見抜いていた近代文明の行方と個人の運命を、その日記や作品などから読みとり、この世紀とは何かを考察する。
19世紀末にロンドンに留学し、帰国後、東京帝国大学の教師を経て、「朝日新聞」の専属小説家となった1人の男が残した言葉の中に、20世紀末を生きる私は、どうしても今自分が抱えている問題と、同じ質の問いかけを見出さざるをえないのだ。私は漱石のように考えることで、世紀末から新しい世紀にむかって生きていきたいと思う。──(「まえがき」より)
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書誌情報
紙版
発売日
1999年03月10日
ISBN
9784062087674
判型
四六
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
286ページ