屋烏

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屋烏

オクウ

文芸(単行本)

父の死後、健気に生きてきた武家娘に訪れた初恋の行く末……。表題作ほか、武家社会の宿命に抗い、凛然と生きる人々を暖かく見つめる作品集。

・12年前に別れた許嫁(いいなずけ)の苦境を思いやる智之助の耳に響くつつましい声。
・父母に代わって弟を育てあげ、ひたむきに生きてきた揺枝(ゆえ)の忍ぶ恋。
・部屋住みのまま五十路を迎えた与五六は、新思想に燃える姪の輝く眸に出会った。
・放蕩三味の多一郎は、病に倒れた父と継母の姿に、生きる意味を自問する。
・仇討ちの旅に出てから34年、過ぎた歳月に関蔵は慄然とする。


書誌情報

紙版

発売日

1999年02月15日

ISBN

9784062094900

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

234ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    禿松

    初出

    『小説現代』1997年7月号

  • 作品名

    屋烏

    初出

    『小説現代』1997年10月号

  • 作品名

    竹の春

    初出

    『小説現代』1998年8月号

  • 作品名

    病葉

    初出

    『小説現代』1998年12月号

  • 作品名

    穴惑い

    初出

著者紹介

既刊・関連作品一覧