御町見役うずら伝右衛門(下)

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御町見役うずら伝右衛門(下)

オマチミヤクウズラデンエモン

文芸(単行本)

国の財政が苦しい時こそ、贅沢すべし。
質素倹約で享保の改革をすすめる吉宗に、唯一対抗し豪奢に暮らす尾張藩は、江戸の敷地内に架空の町を造り出す。町造りから御町見役まで、うずら伝右衛門が引き受けた!

嘘の町の支配者に任ぜられた侍が、自由闊達すすぎる主君のもと、「享保」という巨大な遊園地を右往左往する。
この戯作的な発想を我ながら、ちょいと気に入っている。なぜなら、現代を生きる我々も、主より従、内容よりディテールを気にしつつ、平成という妙な時代村を迷い続けていると思うからだ。──(著者あとがきより)


書誌情報

紙版

発売日

1999年09月20日

ISBN

9784062097727

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

390ページ

初出

『小説現代』1997年11月号~1999年9月号

著者紹介

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