鳥の水浴び

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鳥の水浴び

トリノミズアビ

文芸(単行本)

名作「夕べの雲」から35年の時が流れ、多摩丘陵の家は夫婦2人だけの暮らしになった。
よろこびの輪をひろげ小さな楽しみを見つける愛に満ちた穏やかな日々

子供が大きくなり、結婚して、家に夫婦2人きりで暮すようになってから年月たった。孫の数もふえた。そんな夫婦がどんなことをよろこび、どんなことを楽しんで毎日を送っているかを書いてみたい。庭の水盤に来た四十雀やメジロがちゃんと水浴びをしてくれるかどうか、書斎から私は眺めている。たっぷり水浴びしてくれれば満足する。せっかく水盤の近くまで来ていながら、ろくに水浴びをしないで去るのがいると、がっかりする。私は飽きずに見守っている。──あとがきより


書誌情報

紙版

発売日

2000年04月20日

ISBN

9784062100595

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

248ページ

初出

「群像」1999年1月号~12月号。

著者紹介

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