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狐闇
キツネヤミ
- 著: 北森 鴻

「魔鏡」……か。
幻のコレクションを巡り、暗躍する古美術商たち。贋作作りの疑いをかけられ、苦境に立つ旗師・陶子。1枚の鏡に隠された謎。
「眼が開きやがったか」芦辺が無造作にいった。
「……眼……ですか」
「やれ古陶が専門だとか、浮世絵なら誰にも目利きは負けねえだとか、くちばしの青い連中が囀(さえず)っちゃあいるが、そんなものは正真の目利きでもなんでもねえ。この世界で本当に適用するのは、良い物と悪い物を見極める眼、ただそれ1つッきりしかねえのさ」――(本文より)
書誌情報
紙版
発売日
2002年05月30日
ISBN
9784062112505
判型
四六
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
420ページ
初出
備考参照