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滅びのモノクローム
ホロビノモノクローム
- 著: 三浦 明博

満場一致で選出!
第48回江戸川乱歩賞受賞作
一個のリールが歴史の闇に光をあてる。
CM制作者が手作業で再生した古いフィルム。
そこには日本がひた隠しにしてきた過去が映っていた。
-選評より-
●赤川次郎氏
「釣りをモチーフにしながら、そこから事件へとつなげて行く辺りが自然で、小説として魅力あるものになっていた。」
●逢坂剛氏
「いろいろな素材をぜいたくに盛り込んで、一つの世界を構築する腕は評価してよい。」
●北方謙三氏
「人間の過去という大きな命題を、淡々と描きあげることに成功している。」
●北村薫氏
「安定した筆致、小道具としての釣り用リールの扱い方などが印象に残った。魅力的な個性は、手慣れた技巧以上に尊いものである。」
●宮部みゆき氏
「日本という国が懐深く隠し持ち、表向きは存在しないふりをしている“過去の傷”について、誠実に描いた小説だと思います。」
書誌情報
紙版
発売日
2002年08月05日
ISBN
9784062114585
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
320ページ