アベラシオン

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アベラシオン

アベラシオン

文芸(単行本)

天使の名を持つ一族が正五角形の迷宮に住んでいた……

豪奢にして残酷! 皆川博子氏絶賛
構想10年、戦慄の最終章は誰にも見通せない。

冬のヴェネツィア、華やかなパーティのさなかに起きた奇妙な殺人事件。偶然目撃者となってしまった日本人留学生藍川芹は、やがて事件の関係者からの招待状を受け取る。北イタリア山中の巌上にそびえる<聖天使宮(パラッツォ・サンタンジェロ)>。未公開の美術品に満たされた巨大な正五角形の宮殿を所有するのは、謎めいた伝説に包まれた美しい一族の末裔だった。心ならずもそこに滞在することとなった芹の前に、勃発する凄惨な連続殺人。一族の過去に揺曳するナチズムの影。車椅子の少年に導かれて、絢爛たる地獄を巡る女主人公(ヒロイン)が最後に見たものは――。
建築探偵シリーズともリンクする著者渾身の力作!!


書誌情報

紙版

発売日

2004年03月10日

ISBN

9784062121576

判型

四六

価格

定価:3,520円(本体3,200円)

ページ数

668ページ

初出

週刊現代増刊号『メフィスト』2000年9月増刊号~2003年5月増刊号

著者紹介

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