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末世炎上
マッセエンジョウ
- 著: 諸田 玲子

闇の御導師(おんどうし)が都を焼き尽くす
記憶を失った髪奈女(かみなめ)、名門に生まれながらも無為に生きる音近(おとちか)、風見(かざみ)――平安京に降り立った「この世ならぬもの」に導かれ、3人は付け火に怯える都の危機に立ち向かう。
末法界に生きる民人どもよ、我は不動明王にとって代わる怨堕羅夜叉明王の化身なり。我に倣え。狂え、吠えろ、暴徒と化せ。御導師の心の叫びに呼応するように、ひときわ高く煙が立ち昇る。洞のごとき髑髏の眼孔に怪しい光が宿る。――<本文より>
書誌情報
紙版
発売日
2005年01月26日
ISBN
9784062127622
判型
四六
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
454ページ
初出
学芸通信社の配信により、『静岡新聞』’03年1月~’04年2月、『岩手日日新聞』、『東奥日報』、『とうめい新聞』に順次連載された「化生怨堕羅」を改題し、加筆・訂正したもの