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なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか
ナゼトシヲトルトジカンノタツノガハヤクナルノカ
なぜ人は1歳までの記憶がないのか?
匂いの記憶はなぜ鮮烈なのか?
屈辱的な出来事の記憶はなぜ鮮明で、顔を赤らめる自分の姿まで見えるのか?
サヴァンはどのように記憶するのか?
……脳科学を超えた記憶にまつわる知の探究!!
既視感〈デジャ・ヴュ〉、臨死体験、サヴァンの驚くべき記憶力、極度のトラウマが記憶想起に与える影響など、記憶にまつわる不思議な現象を解き明かした本書は、読者に感動を与えるだけでなく、教養書としても役に立つにちがいない。
●本文から
「砂時計のなかでそうであるように、私たちの意識のなかでは、最初から時が存在するからだ。私たちの知覚と思考は、狭い通路をすり抜けてきた砂粒に相当する。その砂粒のように、知覚と思考は融合するのではなく、それぞれ、あちこちに互いを押しやる。少しずつ落ちる砂――それが時である」
――フランスの哲学者・心理学者ジャン=マリ・ギュイヨー(本文より)
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書誌情報
紙版
発売日
2009年03月26日
ISBN
9784062133210
判型
四六
価格
定価:2,640円(本体2,400円)
ページ数
378ページ
著者紹介
Douwe Draaisma オランダ、グローニンゲン大学の心理学史教授。『Metaphors of Memory(記憶の隠喩)』などの著書がある。本書のオランダ語版『Waarom het leven sneller gaat als je ouder wordt』(2001)で、いくつかの科学賞、文学賞を受賞している。
(すずき・しょう) 1952年東京生まれ。東京大学文学部卒。現在、法政大学国際文化学部教授。著書に『フロイト以後』(講談社現代新書)、『フロイト 精神の考古学者』(河出書房新社)、『フロイトからユングへ』(NHK出版)他多数。訳書にコット『奪われた記憶』(求龍堂)、ストー『フロイト』(講談社選書メチエ)、ゲイ『フロイト』(みすず書房)、ジジェク『ラカンはこう読め!』(紀伊國屋書店)他多数。
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