雲を斬る

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雲を斬る

クモヲキル

文芸(単行本)

人の命を奪うは、獣。ならばいっそ、優しい獣になるがよい。

池永節まさに満開!こんな時代小説を待っていた!
仇を追う身が賞金首に。強くて優しい貧乏浪人・由比三四郎は、江戸下町の人々との暮らしの中で過去を乗りこえるために大空を目指す。

寺子屋の師範をしながら、道場破りで日銭を稼ぎ、仇討ち相手を探し続ける三四郎。ある日、女郎部屋に売られる娘を助けたことから、女衒(ぜげん)の恨みを買い、首に50両の賞金が懸けられてしまった。果し合いを挑んでくる食い詰め浪人、闇討ちの機会をうかがう破落戸(ごろつき)。人に賞金を懸けながら、妙に人なつっこい人買いの男。鳥に憧れ空を飛ぼうとする若者……。江戸の町を舞台に繰り広げられる優しさと切なさの人間模様。

第12回中山義秀文学賞受賞


書誌情報

紙版

発売日

2006年04月05日

ISBN

9784062133883

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

358ページ

初出

『小説現代』2004年3月号、6月号、9月号、12月号、2005年3月号、6月号、8月号、11月号

著者紹介

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