殺された側の論理 犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」

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殺された側の論理 犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」

コロサレタガワノロンリハンザイヒガイシャイゾクガノゾムバツトケンリ

できることなら自分の手で仇をとってあげたい
100を超える被害者家族を取材し続ける藤井誠二の渾身の力作

「加害者への殺意を押し殺すので精一杯になる」――(本村 洋さん)妻と11ヵ月の愛娘が強姦目的の18歳の少年によって殺害された。
「本当なら命で償ってほしい」――(青木和代さん)障害をもった16歳の息子が同級生の少年らにリンチ・放置・殺害された。
「時が経つにつれ憎しみや哀しみは深まっていく」――(安丸和夫さん)息子を交通犯罪で、姉を強姦殺人で奪われた。
「「時効」なんて被害者遺族にはない」――(石川 憲さん)26年前に行方不明になった姉が、時効成立後の犯人出頭で殺害されたことが判明した。


目次

第1章 愛する妻と娘の仇は自分がとる
第2章 父の無念を晴らすため私は闘い続ける
取材ノート(1)「私たちは通り魔に家族を殺された」
第3章 息子のために阿修羅とならん
第4章 警察に「殺された」息子よ
第5章 殺された側に「時効」はない
第6章 「生きて償う」という「きれいごと」
第7章 被害者が求めている本当の支援
取材ノート(2)犯罪被害者の声を聞け

書誌情報

紙版

発売日

2007年02月28日

ISBN

9784062138611

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

290ページ

初出

第1章は『AERA』2004年4月26日号、第2章は『論座』2002年10月号、第6章は『文藝春秋』2002年11月号、第7章は『中央公論』2005年5月号、取材ノート(1)は『文藝春秋』2003年6月号、取材ノート(2)は『中央公論』2005年5月号に掲載。単行本化にあたり改題し、大幅に加筆・改筆した。第3章~第5章は書き下ろし。

著者紹介

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