箕作り弥平商伝記

“魂の器”を作る誇り高き職人がいた

秋田で美しい箕（み）を作る青年・弥平。持ち前の度胸と根性で、関東平野をめざして販路拡大の旅へ出た。大正末の騒乱期を舞台に、弥平の恋と理不尽な差別との闘いを描く、感動の長篇小説。

目次

壱　箕作り弥平は足が悪い。
弐　箕作り弥平は指が太い。
参　箕作り弥平は物怖じしない。
四　箕作り弥平は女に弱い。
伍　箕作り弥平は粘り強い。
六　箕作り弥平は勘がよい。
七　箕作り弥平は涙もろい。
八　箕作り弥平は情が深い。
九　箕作り弥平は知っている。

書誌情報

紙版

• 発売日: 2007年07月11日
• ISBN: 9784062141147
• 判型: 四六
• 価格: 定価：1,870円（本体1,700円）
• ページ数: 286ページ

初出

『小説現代』２００５年４月号～２００６年１０月号まで隔月掲載。

著者紹介

著： 熊谷　達也（クマガイ　タツヤ）