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院政の日本人 双調平家物語ノート2
インセイノニホンジンソウヂョウヘイケモノガタリノート
- 著: 橋本 治

日本歴史の転換点には「院政」が現れる! 欲望を表明しうる唯一の人・上皇が布く院政という体制と、その上皇の欲望こそが鎌倉時代を導き出す。系図と年表付きで、歴史の大きなうねりを橋本節で検証する。
日本の歴史はややこしくて鬱陶しくて、じれったい。院政こそ、「男の歴史」の始まりだ。時代の転換点に必ず現れる院政を検証し、新しい歴史の広がりを縦横に描く「橋本史論」。
「新たなる律令国家」としてスタートした明治政府の「近代」を持ったおかげで、我々は「律令国家のあった昔」を誤解してしまったのかもしれない。 欲望を表明しうる唯一の人・上皇が布く院政という体制と、その上皇の欲望こそが鎌倉時代を導き出す。系図と年表付きで、歴史の大きなうねりを橋本節で検証する。
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目次
第一章 后の力
第二章 蘇我氏の時代
第三章 人のいる歴史
第四章 男の歴史
第五章 天皇の舅──摂関家
第六章 家長と一族
第七章 転換期としての院政の時代
第八章 名門が滅びる構造
第九章 父子対立への道
第十章 破綻の前夜
第十一章 男をキレさせるシステム
第十二章 戦えない男達
第十三章 おかしなおかしな平治の乱
第十四章 平氏政権への道
第十五章 鹿ヶ谷事件とその謎
第十六章 崩壊への道
第十七章 源氏と平氏は戦うが
第十八章 「木曾義仲」という謎
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2009年07月02日
ISBN
9784062142878
判型
A5
価格
定価:2,310円(本体2,100円)
ページ数
442ページ
電子版
発売日
2017年04月28日
JDCN
0621428700100011000R
初出
『群像』2006年2月号~2007年5月号。単行本化にあたり、大幅に加筆訂正した。