花筏 谷崎潤一郎・松子 たゆたう記

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花筏 谷崎潤一郎・松子 たゆたう記

ハナイカダタニザキジュンイチロウマツコタユタウキ

文芸(単行本)

文豪・谷崎潤一郎に愛され、世間の羨望の的になった松子。だが、谷崎の理想の女性であり続けようとしたその生涯はほんとうに幸せだったのだろうか? 愛と芸術の狭間の懊悩を描く長編小説。


愛、芸術、生。谷崎と狂おしく。
文豪・谷崎潤一郎に愛され、世間の羨望の的になった松子。だが、谷崎の理想の女性であり続けようとしたその生涯はほんとうに幸せだったのだろうか?
愛と芸術の狭間の懊悩を描く長編小説

「私に取りましては芸術のためのあなた様ではなく、あなた様のための芸術でございます、もし幸ひに私の芸術が後世まで残るものならばそれはあな(た)様といふものを伝へるためと思召して下さいまし(中略)さればあな(た)様なしには私の今後の芸術は成り立ちませぬ、もしあなた様と芸術とが両立しなくなれば私は喜んで芸術の方を捨てゝしまひます」――<谷崎潤一郎書簡より>


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目次

一章 美少女
二章 御寮人さん
三章 仮衣
四章 相聞歌
五章 隠れ里
六章 内縁の妻
七章 縺る糸
八章 戦雲
九章 谷崎夫人
十章 落陽
十一章 寂

書誌情報

紙版

発売日

2008年11月27日

ISBN

9784062151405

判型

四六変型

価格

定価:2,090円(本体1,900円)

ページ数

474ページ

初出

『福島民報』2007年10月16日~2008年8月31日、『東奥日報』2008年2月4日~8月31日、『山形新聞』2008年3月19日~8月31日掲載されたものを加筆修正したもの。

著者紹介