作家の値段 『新宝島』の夢

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作家の値段 『新宝島』の夢

サッカノネダンシンタカラジマノユメ

文芸(単行本)

古書価を明記した画期的な評論エッセイ、待望の第2弾!

驚きの高値。意外な安値。古本屋だけが知っている本当の本の話
●手塚治虫を著者が古書界にはじめて出品。どう値付する?
●初版部数の多い藤沢周平作品で1点だけある「珍しい本」とは。
●池波正太郎の代表作『鬼平犯科帳』、なかなか見つからない1冊は。
●みずから装幀に凝りに凝ったという谷崎潤一郎、漆塗本のお値段は。

「それから『春琴抄』には著者と刊行者用の特別本がある」
「へぇ。特別本」
「黒と朱で3冊作られたというんだけど、17年前に某古書店の目録に載ったよ」
「いくら?」
「確か850万円だった」
「ヒャー。谷崎本収集の、これは最大難関だね」――<本文「谷崎潤一郎」より>


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書誌情報

紙版

発売日

2010年10月20日

ISBN

9784062165129

判型

四六変型

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

362ページ

初出

『小説現代』2008年4月号~2010年3月号

著者紹介