サラリーマン誕生物語  二○世紀モダンライフの表象文化論

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サラリーマン誕生物語  二○世紀モダンライフの表象文化論

サラリーマンタンジョウモノガタリニジッセイキモダンライフノヒョウショウブンカロン

我々はどこから来てどこへ行くのか
二〇世紀初期、人類史上に初めて「サラリーマン」が生まれた。
新発明の執務機器や最先端の通信機械によって高速化・効率化される職場(オフィス)。昼食までもが時間管理される都市型労働者の原型を活写。

都市の発展とは近代化の別名である。住まう場所と働く場所が離れている。そのため毎朝、通勤電車に乗る。こんな単純なできごとも、人類の歴史上かつて考えられなかったことだ。混雑した車内でのマナー、発車時間に遅れまいとする時間感覚、おそらくは一生親しく交わることのない不特定の人波との微妙な距離感覚。こうした、今日ではごく当たり前になっているできごとたちも、二〇世紀になってはじめて、明確なライフスタイルとして誕生してきたものである。――<本書より>


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書誌情報

紙版

発売日

2011年02月16日

ISBN

9784062167765

判型

四六変型

価格

定価:2,090円(本体1,900円)

ページ数

338ページ

著者紹介

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