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1000ヘクトパスカルの主人公
センヘクトパスカルノシュジンコウ
- 著: 安藤 祐介

奇跡を。
されど一生を決める2年間。
一人暮らしのアパート、コンビニのアルバイトに軽音サークル。特に不自由はなく、不満も無い。就職活動を前に漠然と不安を感じていたからだろうか、大学三年生の城山義元は、空を見上げていた。「もはや上手い下手の次元ではない。奇跡の産物に思えた」物語の後半で、義元は感謝する。仲間に、片思いの相手に。老婆に、主婦に、すべての縁に感謝する。一〇〇〇ヘクトパスカルの空の下、せいいっぱい生きる人たちを描いた、唯一無二の青春小説。
――無駄なことはない、絶対に。
目次
<反響御礼>
明日から空を眺めて暮らしたくなる、自分で納得できるように暮らしたくなる。(愛知県 10代 女性)
特に印象に残っているのはマリーさんです。彼女の力強さは本当に魅力的だと思いました。(愛知県 10代 女性)
今日はちょっと梅雨空だけど、空を見よう。そこには、から揚げのかけらのような、小さな幸せがあるかもしれない。(東京都 20代 女性)
就職活動中の学生、夢を持って進学した人、ベテランから若葉マークの社会人、なにかに迷っている人、たくさんの人に読んでほしいと心から思う。胸打つ言葉がきっとあるから。(青森県 20代 女性)
主人公と同じ頃を少しだけ思い出したのかもしれません。だからこそ、こんなに物語に惹かれていったのかもしれない。(北海道 20代 女性)
誰か知り合いの日記を読んでいるのかと思う程の既視感。宙ぶらりんな気がして苦しいのはわたしだけじゃないんだって、すこし安心しました。(岩手県 20代 女性)
この一見不思議なタイトルの意味を理解した時、世界がいつもの何割増しかで愛しく思えるに違いない。(神奈川県 30代 女性)
大切な人と飽きるまで空を眺めていたい。そんな気持ちになった。この本は自分を学生時代にタイムスリップさせてくれた。(大分県 40代 女性)
いつの間にか消えてしまった台風の空を、その青さとあまりにも早く駆け抜ける白い雲を、駅から思わずずっと見上げていました。(埼玉県 40代 女性)
電車で登校中に読んでいたので思わず窓から空を見てしまいました。空を見て受験勉強頑張ろうと思う。(千葉県 10代 男性)
本書で描かれる2年間は、誰もが1000ヘクトパスカルの空の下、主人公なんだということを思い出させてくれる。自分を見つめ、今日からでも何かを始めようという気が起きる快作。(東京都 20代 男性)
空を見上げて叫びだしたくなった。(東京都 20代 男性)
恋に就活に悩んで迷っている姿は、社会人になって数年経った自分にとって、とっても懐かしい。(神奈川県 20代 男性)
この作品を読んでいれば、もっと広い視点で進路を選べたかな? とも思えます。(兵庫県 30代 男性)
――空の色が変わった。
書誌情報
紙版
発売日
2011年07月07日
ISBN
9784062170444
判型
四六
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
274ページ