
マイページに作品情報をお届け!
大幽霊烏賊 名探偵面鏡真澄
ダイユウレイイカメイタンテイイジカマスミ
- 著: 首藤 瓜於

昭和のはじめ、日本最初の専門精神科病院で起きた凄惨な事件。新米医師が謎解きに挑む。異能の乱歩賞作家による三十年に一本の衝撃!
現実のすぐ隣にある奇跡 夢から覚めると、夢を見ていた。
『脳男』の首藤瓜於が放つ三十年に一本の衝撃!
「ほんとうに神様がいるのなら……」
昭和のはじめ、日本で最初にできた専門精神科病院で起きた凄惨な事件。新米医師の使降醫(しぶりいやす)が、博覧強記の天才・面鏡真澄(いじかますみ)とともに謎解きに挑むと、病院幹部たちが絡んだ忌まわしい過去と繋がっていた。謎の患者「黙狂」は何者なのか。元クジラ捕りが見た「烏賊」の意味するものとは。
※必ず本を閉じて現実に戻ってきてください。
異能の乱歩賞作家による驚愕の精神医療ミステリー
目次
【第一部】
1 理想の大病院
2 北第六病棟の「黙狂」
3 居心地の良い下宿。養父院長の悩ましい立場について
4 忙中閑なし
5 三狂人
6 一夜のうちに天女と悪鬼とを見る事
7 謎は深まるばかり
8 副院長は働き者
9 天草の水主
10 新米医者奮闘す
11 エーハブ船長がマストに打ちつけたのは金貨だったか銀貨だったか
12 めまいのする散歩
13 疑問と考察
14 もちろん、女さ!
15 混乱
16 『ベートーベン・フリーズ』
【第二部】
1 大幽霊烏賊
2 精神科医として診察する
3 体温計紛失事件の顛末
4 幕間喜劇
5 王様はなぜ花嫁の首をはねたか
6 「野球は害毒である」
7 面鏡との対話
8 誘惑
9 草をむしる日々
10 時間感覚についての余談
11 論理明快
12 「黙狂」の正体がついに明かされる
13 攫われた「黙狂」
14 胡柳先生の告白
15 終焉に向かって
16 小田原看護長との対決
17 青天の霹靂
18 「現世ではくもれる鏡に映すがごときなるも、時いたらば面をあらわさん」
書誌情報
紙版
発売日
2012年06月29日
ISBN
9784062175876
判型
四六変型
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
578ページ
初出
『インポケット』2009年1月号~2010年4月号、2011年1月号~10月号