洞窟のなかの心

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洞窟のなかの心

ドウクツノナカノココロ

ラスコーやアルタミラなど、洞窟芸術は、芸術の起源は数万年前に突如誕生した。芸術はなぜ必要だったのか? 心のどのような機能が、表現にいたるのか? なぜ洞窟の中に誕生したのか?
現生人類の脳=心の構造、人類による社会の構成、シャーマニズムによる意識変容男状態の活用が、「芸術」誕生の鍵となります。著者はホモサピエンス史上最大の難問に挑むために、考古学に加えて、人類学、心理学、宗教学、脳生理学、意識研究の最前線の知見を創造的に再解釈し大胆な仮説を提示します。
20世紀の知的遺産を引き継ぎつつ、21世紀に向けてのラディカルな問題提起を孕んだ意欲作です。


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目次

序文
        三つの洞窟:三つの時間単位
第一章 「人類の古代」の発見
第二章 答えを求めて
第三章 創造幻想(クリエイティブ・イリュージョン)
第四章 心という問題
第五章 ケース・スタディ 1――アフリカ南部、サン族の岩絵
第六章 ケース・スタディ 2――北米のロック・アート
第七章 イメージ形成の起源
第八章 心のなかの洞窟
第九章 洞窟と共同体
第十章 洞窟をめぐる論争
献辞
訳者解説
参考文献

書誌情報

紙版

発売日

2012年08月02日

ISBN

9784062176132

判型

四六

価格

定価:3,850円(本体3,500円)

ページ数

562ページ

著者紹介

著: デヴィッド・ルイス=ウィリアムズ(デヴィッド・ルイス=ウィリアムズ)

デヴィッド・ルイス-ウィルアムズ(David Lewis-Williams) 1934年生まれ。ウィトワーテルスラント大学(南アフリカ、ヨハネスブルグ)ロックアート研究所名誉教授、シニア・メンター。サン族の文化の専門家。 Believing and Seeing, Shamans of Prehistoryなど多数の著作がある。

訳: 港 千尋(ミナト チヒロ)

港千尋 1960年生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。写真家、評論、多摩美術大学教授。著書に、『洞窟へ』、『群衆論』、『影絵の戦い』、『第三の眼』、『記憶』(サントリー学芸賞)など、写真集に『明日、広場で』、『文字の母たち』など多数ある。

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