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証言 細野豪志 「原発危機500日」の真実に鳥越俊太郎が迫る
ショウゲンホソノゴウシゲンパツキキゴヒャクニチノシンジツニトリゴエシュンタロウガセマル
首相補佐官として、東電本店に常駐、後に原発事故担当相に就任した政治家が見た原発事故収束までの500日間。菅首相の現地視察、東電の撤退提案、自衛隊による放水、「最悪のシナリオ」作成・・官邸、東電でそのとき、何が起きていたのか。決断の過程で、政治家たちは、東電幹部たち、そして細野氏はどう動いたのか。ジャーナリスト鳥越俊太郎が、原発事故に対峙し続けた男に問う。初めて明かされる「500日」の真実。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の津波によって、甚大な事故を引き起こした福島第一原発。日本のかつてない危機に官邸はどう対応したのか。事故対応は間違っていなかったのか。官邸がつくった「最悪のシナリオ」と、その真意とは。そして、今後、福島をどうするのか。
震災発生直後から首相補佐官として官邸で事故対応にあたり、東電本店で統合対策本部の事務局長を務め、現在は原発事故担当大臣である細野豪志氏が長時間にわたる取材に応じた。
事故から1年が経ち、今だから明かせる舞台裏に、ジャーナリスト・鳥越俊太郎氏が切り込むーー。
日本の将来を考える全国民必読!
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目次
まえがき 鳥越俊太郎
第一部 揺れる官邸 事故発生から一ヵ月間の記録
原発事故発生 そのとき、官邸は
原発担当になると決断する
ベントをめぐって「官邸vs.東電」
「決死隊」出動
ベントの効果はあったのか
菅総理の原発視察への懸念
テレビで確認した水素爆発
安全神話を生んだもの
結論が出せない官邸、決断した現場
吉田所長からの「緊急電話」
東電の「撤退」提案に沈黙する
菅総理の発言で「目が覚める」
たった一人、東京電力に常駐する
政治家としての原点は震災ボランティア
低線量被曝と「がんリスク」
緊急時に必要なのは「覚悟」
枝野官房長官からの依頼を断る
「言葉が口から出てこない」
第一部 注釈
第二部 「最悪のシナリオ」を作った理由
なぜSPEEDIのデータは活かされなかったのか
「最悪のシナリオ」の恐ろしい中身
日米の攻防――白洲次郎が頭をよぎった
アメリカが最も恐れていたこと
メルトダウンは隠されたのか
危機において信用できた人、できなかった人
第二部 注釈
第三部 これからの原発、これからの福島
機能しなかった「よくできた仕組み」
緊急時に判断するのは誰か
これからも原発は必要か
なぜ再稼働を認めたか
唯一の被爆国としての役割
三十年先を見つめながら
最終処分は福島以外で
福島復興のときが、日本再生のとき
第三部 注釈
あとがき 細野豪志
書誌情報
紙版
発売日
2012年08月28日
ISBN
9784062177610
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
290ページ
電子版
発売日
2012年12月07日
JDCN
0621776100100011000P
著者紹介
ほその・ごうし 1971年、京都府生まれ。京都大学法学部卒業後、三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)を経て、2000年に静岡県第7区より出馬し、初当選。現在は環境大臣、原子力発電所事故収束・再発防止担当大臣、内閣府特命担当大臣(原子力行政)を務める。
とりごえ・しゅんたろう 1940年、福岡県生まれ。京都大学卒業後、毎日新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社社会部、テヘラン特派員、『サンデー毎日』特派員を経て、退職。1989年より活動の場をテレビに移し、キャスターやコメンテーターとして活躍する。
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