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モーツァルトとレクター博士の医学講座
モーツァルトトレクターハカセノイガクコウザ
- 著: 久坂部 羊
健康診断は健康に悪い? 聴診に意味はあるのか?
医療ミステリーの名手が自らの臨床経験をもとに、医学を縦横無尽に論じ尽くす!
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目次
まえがき
第1講 実は医学はおもしろい――ウソがいっぱいの医学の不思議
血を抜き取られたモーツァルト/健診を毎年受けると短命に? ほか
第2講 呼吸器系――息をしすぎて苦しくなる肺の不思議
肺は右に三つ、左に二つ/キリンは息苦しい?/
聴診器で何が聞こえる?/過換気症候群の恐怖 ほか
第3講 消化器系――何でもクソミソにする胃腸の不思議
絶妙な咀嚼のタイミング/病気になりにくい小腸/大便のかぐわしき香り ほか
第4講 循環器系――だれかが動かす心臓の不思議
赤ん坊の心臓を一生使う/増える“高血圧過敏症”/
高血圧の治療は当てずっぽう? ほか
第5講 神経系――魂は宿っていない脳の不思議
生きた脳に電気刺激を与える実験/認知症は治るのか/動く脳死患者 ほか
第6講 泌尿器系・生殖器系――医学が下ネタになる不思議
1日150lの原尿/秘宝館のような教科書/健気な精子たち ほか
第7講 感覚器系――他人と比べられない感覚の不思議
左目が眩しいデビッド・ボウイ/モーツァルトの耳はできそこない/
痛みにも重要な意味が ほか
第8講 内分泌系・リンパ系――ごく微量で効くホルモンの不思議
唯一、身体に四つある臓器 副甲状腺/万能薬か毒薬か ステロイド/
苦行 深夜のリンパ節掘り ほか
第9講 皮膚・骨・筋系――骨が入れ替わる不思議
牛乳は骨粗鬆症の予防にならない/人肉食について ほか
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2012年11月21日
ISBN
9784062180214
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
242ページ
初出
講談社MOOK『G2』Vol.6~Vol.8(2010年12月~2011年9月)と同誌ウェブサイト上で連載。
著者紹介
大阪府生まれ、大阪大学医学部卒業。作家・医師。2003年に小説『廃用身』(幻冬舎文庫)でデビュー。ベストセラーとなった小説『破裂』(幻冬舎文庫)のほか、『糾弾』(朝日文庫)、『無痛』『神の手』(ともに幻冬舎文庫)、『第五番』(幻冬舎)など、医療をテーマにした小説を多数発表している。エッセイに『大学病院のウラは墓場』『日本人の死に時』(ともに幻冬舎新書)がある。