デフレの真犯人 ―脱ROE〔株主資本利益率〕革命で甦る日本

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デフレの真犯人 ―脱ROE〔株主資本利益率〕革命で甦る日本

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低迷し続ける経済。さらなる金融緩和への期待。しかし、政府や日銀が態度を改めるだけでよいなら、日本はとっくにデフレを抜け出し、景気も良くなっているはずだ。決定的なことが見落とされているのである。資本主義の主役である民間企業において、負債コストはゼロ金利政策により確かに低下した。しかし、「株主資本コスト」の上昇が、金融緩和の効果を相殺して余りある、まさに「実質的な金融引き締め」をもたらしているのだ。


「なぜ、日本経済が低迷から抜け出せないのか?」「どうして、デフレが続いているのか?」「日銀はお札をもっと刷れ!」
いくつもの成長戦略が策定され、ゼロ金利政策が続いて久しい。そして、さらなる金融緩和を期待する声は高まる一方だ。しかし、政府や日銀が態度を改めるだけでよいなら、日本はとっくにデフレを抜け出し、景気も良くなっているはずだ。決定的なことが見落とされてきたのである。
資本主義の主役である民間企業において、負債コストはゼロ金利政策により確かに低下した。しかし、企業の資金調達のもうひとつの柱である「株主資本コスト」は、バブル崩壊後、逆に上昇してしまった。金融緩和の効果を相殺して余りある、まさに「実質的な金融引き締め」にあるのが、今の日本の真の姿だ。そのことに日本人はあまりに無頓着すぎる。
「日銀のやる気」だけでは日本は救えない! 日本経済に横たわる「死角」、そして再浮上するために必要なことは何か、日本を代表するトップストラテジストが説く!


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書誌情報

紙版

発売日

2012年11月07日

ISBN

9784062180726

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

210ページ

著者紹介

著: 北野 一(キタノ ハジメ)

きたの・はじめ JPモルガン証券株式会社 株式調査部マネジングディレクター チーフストラテジスト コメンテイター。 1982年、大阪大学法学部卒業後、三菱銀行(三菱東京UFJ銀行)入行。資金証券部、ニューヨーク支店を経て、1991年より為替資金部にて為替アナリストに。1997年より東京三菱証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)にて株式ストラテジストを担当。2006年1月に株式調査部チーフストラテジストとしてJPモルガン証券株式会社に入社。日経アナリストランキングのストラテジスト部門ではランキングトップの常連である。 著書に 『なぜグローバリゼーションで豊かになれないのか――企業と家計に、いま必要な金融力』(ダイヤモンド社)、 『おじいさんは山へ金儲けに――時として、投資は希望を生む』 (村上龍氏、山崎元氏らと共著、幻冬舎文庫)がある。

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