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エネルギー・原子力大転換 電力会社、官僚、反原発派との交渉秘録
エネルギーゲンシリョクダイテンカンデンリョクガイシャカンリョウハンゲンパツハトノコウショウヒロク
- 著: 仙谷 由人
「原発で泥をかぶる」――そう私は覚悟した。東電福島原発事故後、エネルギーの課題解決を主導した1年6ヵ月。民主党「影の実力者」が明かす、「2030年代原発ゼロ」、東電国有化、大飯原発再稼働の舞台裏。
「夢物語」ではなく、この「冷厳な事実」から国民的議論を始めよう。
●「原発ゼロ」をめぐる攻防
●エネルギー政策の論点
●チーム仙谷、東電に挑む
●浜岡ショック
●東電国有化の舞台裏
●大飯原発再稼働の真相
●原子力国有化と電力システム改革
「体制の維持が銀行の前提だった。東電に破綻されては困る銀行はともかく、東電自身が体制維持できると認識しているのだ。国が損害賠償さえ肩代わりしてくれれば、会社は存続され、原子力も含めて地域独占の電気事業を従来通り続けていける。それが東電経営陣の自然な認識だった。勝俣会長は東電の賠償上限額を1兆円と打診してきた。それを超える賠償額は「原賠法」に基づいて、国が負担してほしい、ということだ。おそらく経産省と口裏を合わせていたのだろう。私は話にならないと思った」――第3章「チーム仙谷、東電に挑む」
- 前巻
- 次巻
目次
第1章 「原発ゼロ」をめぐる攻防
1 菅さんの政治運動論
2 脱原発と解散
第2章 エネルギー政策の論点
1 センチメンタルな政治
2 グリーン革命への意識改革
第3章 チーム仙谷、東電に挑む
1 東電支援の暗雲
2 “前人未到”の巨額賠償
3 「原賠機構」始動
第4章 浜岡ショック
1 嫌な予感
2 “同床異夢”の連携
第5章 東電国有化の舞台裏
1 “民営の灯り”の終焉
2 新生東電の顔
第6章 大飯原発再稼働の真相
1 官邸に抱いた不安
2 関西広域連合の狙いと福井県の苦悩
第7章 原子力国有化と電力システム改革
1 電力供給システム改革私案
2 新重商主義時代の成長戦略
書誌情報
紙版
発売日
2013年01月18日
ISBN
9784062181051
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
218ページ
著者紹介
1946年徳島生まれ。1964年東大法学部入学、在学中に司法試験合格、1971年より弁護士活動に入る。初当選は1990年で日本社会党公認候補だったが、政権担当能力を持つ党への転換を掲げて「ニューウェーブの会」を結成。1993年総選挙で落選するも、1996年総選挙で復活当選、菅直人や鳩山由紀夫と共に「オリジナル民主党」創設メンバーとなる。以後、民主党の要職を歴任、政権奪取後は鳩山政権で行政刷新相、国家戦略相、菅政権で官房長官等を務める。その後、民主党政調会長代行等を経て2012年総選挙で落選。
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