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唐玄宗紀
トウゲンソウキ
- 著: 小前 亮

「傾国の美女」というが、
女ひとりで国が滅びはしない――
最強皇帝・玄宗に生涯忠誠を誓った宦官・高力士。
唐の繁栄を築いたふたりの転機は、楊貴妃との出会いだけだったのか?
気鋭の作家が新たな視点から描く、中国大河ロマン!
私は宦官であって、人ではございませぬ――。
宦官は主人を同一視して、欠落を忘れるのです。
中国史上唯一の女帝・則天武后の死後、乱れた唐朝を、果敢な行動力でまとめ六代皇帝となった玄宗。彼を支えた宦官・高力士は恩蔭系と科挙系で対立する官僚を使いこなし、唐の隆盛を築いた。だが、楊貴妃に溺れた玄宗が国を顧みなくなると、辺境から安禄山が台頭し、安史の乱を引き起こす。唐そしてふたりの命運は尽きるのか――。
書誌情報
紙版
発売日
2013年02月28日
ISBN
9784062181792
判型
四六変型
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
314ページ
初出
『メフィスト』2012VOL.3+書き下ろし
著者紹介
1967年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。在学中より歴史コラムの執筆を始める。田中芳樹氏の勧めで小説の執筆を始め、2005年、『李世民』でデビュー。ほかに『宋の太祖 趙匡胤』、『蒼き狼の血脈』、『朱元璋 皇帝の貌』、『中原を翔る狼―覇王クビライ』などの著書がある。