
マイページに作品情報をお届け!
お父さんと伊藤さん
オトウサントイトウサン
- 著: 中澤 日菜子

34歳の彩は「伊藤さん」という男性と暮している。彼はアルバイト生活をする54歳。夏のある日、彩のもとに兄から「お父さんを引き取ってくれないか」との連絡が。同棲中の彩は申し出を拒むが、74歳の父は荷物を持って、部屋にやってきてしまった。「伊藤さん」の存在を知り驚く父。だが「この家に住む」と譲らない。その日から狭いボロアパートでぎこちない共同生活が始まった。ところが父にはある重大な秘密が……。
名立たる選考委員たちがダントツで支持した“家族小説”
第8回小説現代長編新人賞受賞作!
石田衣良氏「台詞の上手さは出色」
伊集院静氏「安心して読める文章力を備えていた」
角田光代氏「思わず家とは何かを考えさせられた」
杉本章子氏「これほど登場人物の体温を感じた作品はなかった」
花村萬月氏「テンポよく読めたし、とても安定」
「この家に住む」
父が望んだのは、娘と彼氏の狭い同棲部屋。
すれ違って生きてきた“父”と“娘”に心通じ合える日はくるのか?
34歳の彩は「伊藤さん」という男性と暮している。彼はアルバイト生活をする54歳。夏のある日、彩のもとに兄から「お父さんを引き取ってくれないか」との連絡が。同棲中の彩は申し出を拒むが、74歳の父は身の回りの荷物を持って、部屋にやってきてしまった。「伊藤さん」の存在を知り驚く父。だが「この家に住む」と譲らない。その日から六畳と四畳半のボロアパートで3人のぎこちない共同生活が始まった。ところが父にはある重大な秘密が……。
書誌情報
紙版
発売日
2014年01月07日
ISBN
9784062187589
判型
四六変型
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
290ページ
著者紹介
1969年、東京都生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。出版社勤務の後、劇作家として活動。 小説執筆にも取り組み、本作で第8回小説現代長編新人賞を受賞した。 また戯曲では、2007年に「ミチユキ→キサラギ」で「第3回仙台劇のまち戯曲賞」大賞、2012年に「春昼遊戯」で「第4回泉鏡花記念金沢戯曲大賞」優秀賞などの受賞歴がある。