水底の棘 法医昆虫学捜査官

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水底の棘 法医昆虫学捜査官

ミナゾコノトゲ

文芸(単行本)

第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾・荒川河口の中州で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。岩楯警部補はじめ捜査本部は被害者の所持品から、赤堀はウジと微物から、それぞれの捜査が開始された!


第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾・荒川河口の中州で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。捜査本部の岩楯警部補と鰐川は、被害者の所持品の割柄ドライバーや上腕に彫られた変った刺青から、捜査を開始。まず江戸川区の整備工場を徹底して当たることになる。他方赤堀は自分の見解を裏付けるべく、ウジの成長から解析を始め、また科研から手に入れた微物「虫の前脚や棘」によって推理を重ねていった。岩楯たちの捜査と赤堀の推理、二つの交わるところに被害者の残像が見え隠れする!


目次

第一章 夏からの知らせ
第二章 刺青が招いた街
第三章 シングルマザーの決意表明
第四章 水底の毛虫たち
第五章 O型の幸運

書誌情報

紙版

発売日

2014年07月19日

ISBN

9784062190527

判型

四六変型

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

354ページ

著者紹介

著: 川瀬 七緒(カワセ ナナオ)

1970年、福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。デザインのかたわら2007年から小説の創作活動に入り、2011年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。その後発表した『147ヘルツの警鐘』と『シンクロニシティ』の「法医昆虫学捜査官シリーズ」で、日本では珍しい法医昆虫学を題材にして注目を集める。近著に『桃ノ木坂互助会』。

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