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炎を薙ぐ
エンヲナグ
- 著: 池永 陽

「先生――生きていくって辛いね。悲しいことですね」両手両脚を切断された若い女の惨殺死体が発見され、瓦版には連日「達磨美女」の文字が踊る。同じころ、名人花火師・与次郎の拷問死体も大川にあがった。与次郎の一人娘・おゆきの用心棒となった貧乏浪人・由比三四郎は、迫りくる敵を迎え撃ち、憎き下手人を追う。中山義秀文学賞受賞の『雲を斬る』、『風を断つ』に続く剣客浪人・由比三四郎シリーズ待望新作。
秘剣・氷柱折り、みたびの斬撃!
中山義秀文学賞受賞の『雲を斬る』、『風を断つ』に続く
剣客浪人・由比三四郎シリーズ、待望新作!
「先生――生きていくって辛いね。
悲しいことですね」
両手両脚を切断された若い女の惨殺死体が発見され、
瓦版には連日「達磨美女」の文字が踊る。
同じころ、名人花火師・与次郎の拷問死体も大川にあがった。
与次郎の一人娘・おゆきの用心棒となった貧乏浪人・由比三四郎は、
迫りくる敵を迎え撃ち、憎き下手人を追う。
「それでも人間は生きてゆかねばならん」
人の世の悲しみを乗り越え、三四郎の剣が閃く。
目次
奇妙な居候
辻斬り二人
雨降りだけの客
囲われ者の片恋
老いぼれ刺客
おゆきの告白
氷柱折り異聞
炎帝が疾った
書誌情報
紙版
発売日
2014年08月29日
ISBN
9784062190589
判型
四六変型
価格
定価:1,925円(本体1,750円)
ページ数
354ページ
初出
「小説現代」2012年1月号、3月号、5月号、7月号、9月号、11月号、2013年1月号、3月号
著者紹介
1950年、愛知県生まれ。1998年、『走るジイサン』で第11回小説すばる新人賞受賞。2006年、剣客浪人・由比三四郎が登場する『雲を斬る』で第12回中山義秀文学賞を受賞。この三四郎シリーズは、続編『風を断つ』に続き本作が三作目。他の著書に、『コンビニ・ララバイ』『指を切る女』『緋色の空』『剣客瓦版つれづれ日誌』『珈琲屋の人々』『ちっぽけな恋 珈琲屋の人々』などがある。