五木寛之の金沢さんぽ

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五木寛之の金沢さんぽ

イツキヒロユキノカナザワサンポ

《もう一つの故郷》かつて移り住んだことのある金沢。その伝統の街の陰影を、旅行者の視点と居住者の視点の両方を踏まえて描く。兼六園あり、犀川・浅野川あり、内灘あり。加賀百万石の城下町は、いまも息づいている。/このほかに、街並や名所を語る《古い街、新しい風》、地元の三文豪に触れる《ふりむけば鏡花》、歴史や地名を説く《加賀百万石の面影》、能登や富山の旅にも話しが及ぶ《北陸ひとり旅》など。


《もう一つの故郷》かつて移り住んだことのある金沢。その伝統の街の陰影を、旅行者の視点と居住者の視点の両方を踏まえて描く。兼六園あり、犀川・浅野川あり、内灘あり。加賀百万石の城下町は、いまも息づいている。/《古い街、新しい風》浅野川に沿う古い街・主計町には「くらがり坂」という坂がある。そばの金沢文芸館には「五木寛之文庫」がある新しい建物。海沿いに足を延ばせば、北前船で活躍した加賀商人の栄華の跡がうかがえる。/《ふりむけば鏡花》金沢では三文豪という言葉がよく聞かれる。徳田秋声、室生犀星、泉鏡花の三人だ。特に泉鏡花の仕事は魅力的で、浅野川の下町的文化に育まれた世界とも言える。三文豪の記念館もそろっている。/《加賀百万石の面影》金沢の人たちは加賀百万石の城下町ということを誇りにしている。前田利家という戦国武将が進駐してからの歴史でもある。地名の由来は、砂金を洗った「金洗沢」と呼ばれた泉の名前に由るらしい。/《北陸ひとり旅》一時期住んでいたこともある金沢。著者はいまでも泉鏡花賞などで頻繁に金沢を訪れる。その途次には「内灘」など日本海の風景があり、夜行寝台列車「北陸」のことも忘れがたい。富山土産は「鱒寿司」がいい。


目次

もう一つの故郷
古い街、新しい風
ふりむけば鏡花
加賀百万石の面影
北陸ひとり旅

書誌情報

紙版

発売日

2015年03月11日

ISBN

9784062194372

判型

四六

価格

定価:1,320円(本体1,200円)

ページ数

210ページ

電子版

発売日

2015年03月13日

JDCN

0621943700100011000X

初出

1967年~2014年に週刊誌や月刊誌、新聞、著書『日本人のこころ3』で発表された文章を一部加筆修正して刊行しました。

収録作品

  • 作品名

    もう一つの故郷

    初出

    『女性セブン』1967年5月3日号、『週刊読売』1967年7月、1968年1月、『毎日新聞』1971年3月、『週刊朝日』1978年5月26日号<0002に続く>

  • 作品名

    初出

    『日刊ゲンダイ』2010年1月14~15日、『旅行読売』1988年4月号

  • 作品名

    古い街、新しい風

    初出

    『週刊現代』2006年2月18日号、2007年2月17日号、2008年3月22日号、『日刊ゲンダイ』2003年3月4~6日、8月7~8日、12月16~17日、2004年11月26日<0004に続く>

  • 作品名

    初出

    2012年8月28~29日、『毎日が発見』2006年1月号

  • 作品名

    ふりむけば鏡花

    初出

    『日刊ゲンダイ』1998年3月31日~4月11日、2001年5月22~24日、6月1~2日、2005年11月15~19日、2008年3月25日、4月1日、2009年9月9日<0006に続く>

  • 作品名

    初出

    2010年6月11~12日、2014年10月28日~11月1日

  • 作品名

    加賀百万石の面影

    初出

    「日本人のこころ3」2001年11月28日、『日刊ゲンダイ』1998年11月20~21日、2003年5月7~10日

  • 作品名

    北陸ひとり旅

    初出

    『日刊ゲンダイ』1997年11月13~18日、2003年5月20~24日、2005年3月8日、2010年2月25日~3月2日、2014年8月26~30日

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