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その愛の程度
ソノアイノテイド
- 著: 小野寺 史宜

職場の親睦会を兼ねたバーベキュー。娘の菜月が溺れるのを見て、とっさに川に飛び込んだ豊永の腕の中にいたのは、娘ではなく別の女の子だった。「お父さんは菜月をたすけてくれなかったもん」その日から、血のつながりのない娘は口をきいてくれなくなり、七歳上の妻との関係もぎくしゃくし始めてしまい……。期待の新鋭が描く、新しい家族と愛の形。
愛を証明せよ。
人類最大級の難問に豊永守彦35歳が対峙する。
職場の親睦会を兼ねたバーベキュー。
娘の菜月が溺れるのを見て、とっさに川に飛び込んだ豊永の腕の中にいたのは、娘ではなく別の女の子だった。
「お父さんは菜月をたすけてくれなかったもん」
その日から、血のつながりのない娘は口をきいてくれなくなり、七歳上の妻との関係もぎくしゃくし始めてしまい……
期待の新鋭が描く、新しい家族と愛の形。
目次
「暗転の七月」
「退転の八月」
「横転の九月」
「空転の十月」
「好転の十一月」
「急転の十二月」
書誌情報
紙版
発売日
2015年06月17日
ISBN
9784062195119
判型
四六
価格
定価:1,815円(本体1,650円)
ページ数
272ページ
著者紹介
小野寺史宜(おのでら・ふみのり) 1968年、千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。2008年『ROCKER』で第3回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。著書に『カニザノビー』『みつばの郵便屋さん』『転がる空に雨は降らない』『牛丼愛 ビーフボウル・ラヴ』『それは甘くないかなあ、森くん。』『片見里なまぐさグッジョブ』『ホケツ!』がある。