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近いはずの人
チカイハズノヒト
- 著: 小野寺 史宜

同い年の妻が事故で死んだ。それから3ヵ月、心が動かない。北野は亡き妻の鍵のかかった携帯電話に、4ケタの数字を順番に打ち込むだけの毎日を過ごしていた。ついにロックの解けた携帯には、妻の秘密が残されていた。4年間を一緒に過ごした女性のことを、僕は何も知らなかったのかもしれない――北野俊英、33歳。喪ってから始まる、妻の姿を追いかける旅。
同い年の妻が事故で死んだ。それから3ヵ月、心が動かない。
北野は亡き妻の鍵のかかった携帯電話に、4ケタの数字を順番に打ち込むだけの毎日を過ごしていた。
ついにロックの解けた携帯には、妻の秘密が残されていた。
4年間を一緒に過ごした女性のことを、僕は何も知らなかったのかもしれない――
北野俊英、33歳。喪ってから始まる、妻の姿を追いかける旅。
目次
「後退の九月」
「懐胎の十月」
「携帯の十一月」
「重体の十二月」
「倦怠の一月」
「招待の二月」
「敵対の三月」
「停滞の四月」
「忍耐の五月」
「進退の六月」
書誌情報
紙版
発売日
2016年02月17日
ISBN
9784062198806
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
288ページ
著者紹介
小野寺史宜(おのでら・ふみのり) 1968年、千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。2008年『ROCKER』で第3回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。著書に『カニザノビー』『みつばの郵便屋さん』『転がる空に雨は降らない』『牛丼愛 ビーフボウル・ラヴ』『それは甘くないかなあ、森くん。』『ホケツ!』『その愛の程度』『ひりつく夜の音』などがある。