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フェラルズ1 カラスまつろう少年
フェラルズ1カラスマツロウショウネン
アニメ&映画化で話題独占の大ヒットマンガ『テラフォーマーズ』原作の貴家悠先生が驚愕! 「カラス!クモ!毒蛇!ゴキブリ!!そして人間ッ!! 街の存亡を懸けた“いきもの大戦争”、開幕ゥゥッ!!!!」
最大の児童書見本市、ボローニャ・ブックフェアにおいて35ヵ国の出版社が翻訳出版に名乗りを上げ、Fox 2000が映画化権を取得した、話題のダーク・ファンタジーが、2016年夏、日本でも始動する!
「スピード感があって、どんどん読める」「伏線がうまく張られている。よくできたファンタジー」(Amazon UK)/「動物と暮らしてきた主人公が、少女との出会いで人間本来のコミュニケーション能力を取り戻していくところが、よく書けている」(Amazon US)
〈フェラル〉とは、動物と意思を通わせることができ、彼らを自在に操れる能力者――。一子相伝のその能力は、ある者たちには能力を持たぬ人間たちを支配する欲をもたらし、また、ある者たちには平和を強く希求する心をもたらした。そして、彼らの間に生まれた深い溝は、“ダークサマー”と呼ばれる、最悪の連続犯罪のかたちでブラックストーンの街を襲ったのだった。忌まわしき夏の終わりから8年後のブラックストーンを舞台に、この物語は始まる――。
13歳のコーは、人間の世界とはほぼ絶縁し、木の上につくったツリーハウスで、3羽のカラスとともに暮らしていた。コーは、ほぼ毎夜、同じ悪夢に苦しめられていた。幼い自分が両親の手によって窓から放り出され、カラスたちによって木の上に連れてこられる夢……。
ある日、刑務所から3人が脱獄した。彼らの逃亡を食い止めようとする刑務所長だが、脱獄囚のひとり、刺青をした大男の反撃に命を奪われそうになる。そのピンチを救ったのが、コーとカラスたちだった。
所長の娘、リディアと知り合ったおかげで、人間同士のコミュニケーションを身につけようと心が動き始めたコー。リディアと連れだって行った図書館で目にしたのは、それまでコーに親切にしてくれた女性司書が無惨にも殺害された現場だった。しかも、その壁に乱暴に描かれていたのは、例の悪夢に出てくるクモのマークだったのだ。
カラス、ハト、巨犬、ヘビ、キツネ、そして毒グモ……。さまざまな獣や蟲を操る〈フェラルズ〉が、異能力バトルを繰り広げる!
目次
1 コー
2 夢
3 脱獄犯
4 リディア
5 ミス・ウォーラス
6 毒ヘビ
7 ふたたび図書館へ
8 ゴキブリ、ヘビ、巨犬
9 謎の浮浪者
10 空中飛行
11 謎が解けだした!
12 『ネコ屋敷』
13 宝剣
14 フェラル大集合
15 地下へ
16 クモの円陣
17 変身
18 『死者の国』へ
19 化けグモの罠
20 次なる敵
書誌情報
紙版
発売日
2016年07月14日
ISBN
9784062201216
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
354ページ
著者紹介
覆面作家で、アメリカの大都市に在住。物語の筋を空想しながら、深夜の都会を歩き回るのが趣味。 動物(とくにカラス)が大好きで、よく話しかけるが、コーのようにカラスと話せるかどうかは内緒だという。
静岡県生まれ。青山学院大学仏文科卒。訳書に、「デルトラ・クエスト」シリーズ(岩崎書店)、「魔法の国のバレリーナ」シリーズ(学研)、「ティーン・パワーをよろしく」シリーズ(講談社)、『灯台の光はなぜ遠くまで届くのか 時代を変えたフレネルレンズの軌跡』(講談社ブルーバックス)など多数。著書に、『アインシュタイン――科学の巨人』(講談社火の鳥伝記文庫)などがある。