フェラルズ 2 黒き群れの襲来

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フェラルズ 2 黒き群れの襲来

フェラルズ2クロキムレノシュウライ

〈フェラル〉とは、動物と意思を通わせ、彼らを自在に操る能力者――。〈カラスのフェラル〉、コーは、能力を受け継いだ自らの過去を知るために、5歳まで暮らしていた家に忍び込む。そこで奇妙な老人から、黒い石を託された。謎を秘めた石を狙うのは、「女王」と呼ばれる強大なフェラル。代々、この石を守ってきた〈カラスのフェラル〉の血の重さとは? 石が持つ能力とは? あなたの生理的感覚を脅かす、異能力バトル第二弾!!


〈フェラル〉とは、動物と意思を通わせることができ、彼らを自在に操れる能力者――。一子相伝のその能力は、ある者たちには能力を持たぬ人間たちを支配する欲をもたらし、また、ある者たちには均衡と平和を強く希求する心をもたらした。そして、彼らの間に生まれた深い溝は、“ダークサマー”と呼ばれる、最悪の連続犯罪のかたちでブラックストーンの街を襲ったのだった――。
忌まわしき夏の終わりから8年後のブラックストーンを舞台に、この物語は始まる。

〈カラスのフェラル〉、コーは、『死者の国』からの復活を目論んでいた〈クモのフェラル〉、スピニング・マンを倒し、元の世界へと帰還した。彼は、母からフェラルの能力を受け継がれた自らの過去を知るために、5歳まで両親と暮らしていた家に忍び込む。そこで出逢ったのは、ひとりのやせっぽちの少女・セリナ。そして、黒い石をコーにたくした、奇妙な老人だった……。
謎を秘めたミッドナイト・ストーンが引き寄せたのは、新たなる戦いだった。蛾、そしてドブネズミを操るフェラルに襲われ、まだ見ぬ脅威を感じたコー。街の平和を重んじるフェラルたちは形勢逆転のために集結し、反撃に転じようとするが……。
ミッドナイト・ストーンを狙う連中の背後に潜むのは、スピニング・マンをもしのぐ能力と狡猾さを秘めた、強大な女王。戦いの中で、コーは、自身に受け継がれた〈カラスのフェラル〉の血の重さと、石が持つ、あまりにも危険な力を知る――。
さまざまな獣や蟲を操る〈フェラルズ〉が、あなたの生理的感覚を脅かす! 異能力バトル第二弾、ついに開幕!!


目次

1 白い顔の男
2 フェラルの掟
3 告別式
4 シルクとピンカートン
5 “ミッドナイト・ストーン”
6 裏切り者
7 石の秘密
8 復讐
9 侵入
10 ハエの女王
11 敗北
12 墜落
13 チャンス復活
14 クエーカーの伝言
15 墓地の地下
16 時の海へ
17 乱闘
18 裏切りの代償
19 一騎打ち
20 覚悟しろ
21 母と娘
22 動物園
23 病院

書誌情報

紙版

発売日

2017年03月16日

ISBN

9784062204828

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

354ページ

著者紹介

著: ジェイコブ・グレイ(ジェイコブ・グレイ)

覆面作家で、アメリカのある大都市に在住。物語の筋を空想しながら、深夜の都会を歩き回るのが趣味。 動物(とくにカラス)が大好きで、よく話しかけるが、コーのようにカラスと話せるかどうかは内緒だという。

訳: 岡田 好惠(オカダ ヨシエ)

静岡県生まれ。青山学院大学仏文科卒。訳書に、「デルトラ・クエスト」シリーズ(岩崎書店)、「魔法の国のバレリーナ」シリーズ(学研)、「ティーン・パワーをよろしく」シリーズ(講談社)、『灯台の光はなぜ遠くまで届くのか 時代を変えたフレネルレンズの軌跡』(講談社ブルーバックス)など多数。著書に、『アインシュタイン――科学の巨人』(講談社火の鳥伝記文庫)などがある。

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