
マイページに作品情報をお届け!
蔦蔓奇談
ツタカズラキダン

「できるだけ早く、帰ってきますね」――ひとりは、さびしいから。そう言って、微笑(わら)って父のもとに出かけていった敏生の、なつかしい、可憐な姿。――冷たい父だった、という。優しい言葉ひとつ、かけてもらえなかったという。けれど、死期が迫ったとき、彼は突然、息子に言ってきたのだ。会いたい――と。(……何か、胸騒ぎがする……)天本の予感は、まさに的中しようとしていた!
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
一章 君の影をいつも
二章 こぼれた砂時計
三章 生真面目な祈りを
四章 欠けても割れても
五章 恐れの籠の中で
六章 溢れ出す光の中で
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2000年11月02日
ISBN
9784062555111
判型
A6
価格
定価:649円(本体590円)
ページ数
304ページ
シリーズ
講談社X文庫
電子版
発売日
2014年03月07日
JDCN
0625551100100011000O