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童子切奇談
ドウジキリキダン

「え……えええええええええっ!」「ば、馬鹿な――」弥生3日の雛祭り――男所帯ながら、ちらし寿司などを愉しく食していた天本と敏生(としき)は、その夜、テレビのニュースに目をむいた。京都で、平安装束の謎の男が、刀で通行人を傷つけ、行方を晦(くら)ましたというのである。が、その男の顔はまぎれもなく、「たっ、龍村さん……!」――それが思いがけぬ事件の発端であった。
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目次
一章 いつかのように 昨日のように
二章 そんな世界と違うとこまで
三章 僕だけがフィクション
四章 切りぬけるだけの日々
五章 夢の真ん中を歩いて
六章 これが我慢できる唯一の傷
七章 いずれ消える時を知り
八章 いつもと違う場所で
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2001年03月02日
ISBN
9784062555326
判型
A6
価格
定価:792円(本体720円)
ページ数
368ページ
シリーズ
講談社X文庫
電子版
発売日
2014年03月07日
JDCN
0625553200100011000T