四色問題 どう解かれ何をもたらしたのか

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電子あり

四色問題 どう解かれ何をもたらしたのか

ヨンショクモンダイドウトカレナニヲモタラシタノカ

ブルーバックス

埋もれたままの古典的な数学の未解決問題はもはや人工知能に任せるしかないのか?! 物議をよんだ未解決問題は「解決した」と言えるのか? 現代の視点から再考する。


数学的証明とは何か

数学の未解決問題として有名だった四色問題――
平面上の地図は四色で塗り分けられる――は、
1976年の夏、イリノイ大学の二人の数学者、
K・アッペルとW・ハーケンによって解決された。
しかし、それは計算機による膨大な検証という、
従来の数学の証明法とは全く異なるものだった。
四色問題の誕生から最終的解決にいたるまでの
先人たちの苦闘の歴史を踏まえ、
計算機に依存した現代の数学的証明の意義を
あらためて考える


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目次

はしがき
初版はしがき
第一章 四色問題の誕生──怪物の誕生
第二章 ケンペの研究──最初の研究と早合点
第三章 テイトの研究──華麗なる変身
第四章 ヒーウッドの研究──曲面のほうがやさしい?
第五章 バーコフからルベーグまで──はるかなる登頂路
第六章 ヘーシュの執念──放電法の開発
第七章 ついに解決!──怪物もコンピュータでダウン
第八章 解決の余波──計算機による証明の意義
参考文献

書誌情報

紙版

発売日

2016年05月20日

ISBN

9784062579698

判型

新書

価格

定価:1,078円(本体980円)

通巻番号

1969

ページ数

276ページ

シリーズ

ブルーバックス

電子版

発売日

2016年05月27日

JDCN

0625796900100011000H

著者紹介

著: 一松 信(ヒトツマツ シン)

1926年、東京に生まれる。東京大学理学部数学科卒業。東大助教授、立教大学教授、京都大学教授、東京電機大学教授を経て、現在、京都大学名誉教授。理博士。専攻は数学、とくに数値解析。太平洋戦争末期の学徒動員で暗号の解読に携わり、以来、計算機と整数論との関連で公開鍵暗号に関心をもつようになる。著書に『暗号の数理』(ブルーバックス)他多数。

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