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権力装置としてのスポーツ 帝国日本の国家戦略
ケンリョクソウチトシテノスポーツテイコクニッポンノコッカセンリャク
- 著: 坂上 康博

昭和初年、人びとはラジオに釘づけだった。神宮、甲子園の熱闘。日本選手の活躍に一喜一憂したロス、ベルリン五輪……。その熱狂に、権力はスポーツによる国民総動員を夢見る。大衆の身体が権力の標的となり、イデオロギー闘争の戦場となった時代を活写する。
【目次】
プロローグ
第一章 スポーツに群がる人びと
1 ファンの心理
2 スタジアムとラジオ
3 郊外のにぎわい
第二章 国家の熱いまなざし
1 キャプテン殿下の登場
2 皇室の思召し
3 文部省vs.内務省
第三章 スポーツによる“思想善導”
1 一九二八年
2 三つの戦略
3 天皇の代替わりとの交錯
第四章 国家への包摂と反発
1官民の一体化
2 スポーツ団体による教化活動
3 リベラリズムの諸相
第五章 スポーツは阿片か?
1 「支配階級の護衛兵」
2 スポーツをめぐる”階級闘争”
3 スポーツは阿片か
第六章 ロサンゼルス1932年――五輪の熱風1
1 列島を揺さぶる熱狂
2 満州事変の影
3 戦略の修正
第七章 ベルリン1936年――五輪の熱風2
1 さらなる熱狂の渦
2 「お祭り騒ぎ」の意味
3 もうひとつの民族ナショナリズム
エピローグ
註
少し長めのあとがき
索引
- 前巻
- 次巻
目次
プロローグ
第一章 スポーツに群がる人びと
1 ファンの心理
2 スタジアムとラジオ
3 郊外のにぎわい
第二章 国家の熱いまなざし
1 キャプテン殿下の登場
2 皇室の思召し
3 文部省vs.内務省
第三章 スポーツによる“思想善導”
1 一九二八年
2 三つの戦略
3 天皇の代替わりとの交錯
第四章 国家への包摂と反発
1官民の一体化
2 スポーツ団体による教化活動
3 リベラリズムの諸相
第五章 スポーツは阿片か?
1 「支配階級の護衛兵」
2 スポーツをめぐる”階級闘争”
3 スポーツは阿片か
第六章 ロサンゼルス1932年――五輪の熱風1
1 列島を揺さぶる熱狂
2 満州事変の影
3 戦略の修正
第七章 ベルリン1936年――五輪の熱風2
1 さらなる熱狂の渦
2 「お祭り騒ぎ」の意味
3 もうひとつの民族ナショナリズム
エピローグ
註
少し長めのあとがき
索引
書誌情報
紙版
発売日
1998年08月10日
ISBN
9784062581363
判型
四六
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
通巻番号
136
ページ数
286ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
1959年生まれ。高知大学教育学部、東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程を経て、一橋大学大学院博士課程単位取得。福島大学行政社会学部助教授(スポーツ文化論担当)。1994ー95年度、英国ウォーリック大学社会史研究所客員研究員。近代スポーツの社会史を主な研究分野とし、共著に『スポーツの自由と現代』(青木書店)、『のびのび剣道学校』(窓社)、『日本文化の独自性』(創文企画)などがある。