
地上の夢キリスト教帝国
チジョウノユメキリストキョウテイコクカールタイテイノヨーロッパ
- 著: 五十嵐 修

神によって戴冠されたフランクの王カールは、本当にローマ皇帝となることを望んだのか――キリスト教を柱とする国造りに邁進した王、東方ビザンツに対峙する西の帝国を作り上げ、「ヨーロッパの父」と謳われたカール大帝の理念と軌跡を追う。
【目次】
プロローグ
第一章 カロリング家の王権
1 胎児期の〈ヨーロッパ〉
2 カロリング朝の若き王
第二章 キリスト教社会拡大への果てしなき戦い
1 異教徒ザクセンとの戦い
2 イスパニアへ、イタリアへ、バイエルンへ
3 フランクをキリスト教の王国に
第三章 ラテン語で結ばれる知のネットワーク
1 宮廷の教養人たち
2 カロリング・ルネサンスとは何か
第四章 「旅の王権」と「首都」アーヘン
1 なぜアーヘンに王宮を建てたのか
2 カールの宮廷生活
第五章 西方キリスト教世界の指導者
1 ビザンツに対峙する正統信仰の擁護者
2 〈キリスト教帝国〉の建設に向けて
第六章 皇帝戴冠 〈ヨーロッパ〉誕生
1 アルクインの政治理論
2 レオはカールを皇帝に聖別した
第七章 神の国の建設
1 大帝の国造り
2 西の帝国・東の帝国
3 老皇帝の遺言
エピローグ
カール大帝関連略年表
あとがき
主要参考文献
索引
- 前巻
- 次巻
目次
プロローグ
第一章 カロリング家の王権
1 胎児期の〈ヨーロッパ〉
2 カロリング朝の若き王
第二章 キリスト教社会拡大への果てしなき戦い
1 異教徒ザクセンとの戦い
2 イスパニアへ、イタリアへ、バイエルンへ
3 フランクをキリスト教の王国に
第三章 ラテン語で結ばれる知のネットワーク
1 宮廷の教養人たち
2 カロリング・ルネサンスとは何か
第四章 「旅の王権」と「首都」アーヘン
1 なぜアーヘンに王宮を建てたのか
2 カールの宮廷生活
第五章 西方キリスト教世界の指導者
1 ビザンツに対峙する正統信仰の擁護者
2 〈キリスト教帝国〉の建設に向けて
第六章 皇帝戴冠 〈ヨーロッパ〉誕生
1 アルクインの政治理論
2 レオはカールを皇帝に聖別した
第七章 神の国の建設
1 大帝の国造り
2 西の帝国・東の帝国
3 老皇帝の遺言
エピローグ
カール大帝関連略年表
あとがき
主要参考文献
索引
書誌情報
紙版
発売日
2001年10月10日
ISBN
9784062582247
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
通巻番号
224
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
1957年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程修了。現在、東洋英和女学院大学国際社会学部助教授。専攻は西欧中世史。著書に『概説西洋社会史』(共著、有斐閣)、訳書にシュルツェ『西欧中世史事典――国制と社会組織』(共訳、ミネルヴァ書房)がある。