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日本書紀の真実 紀年論を解く
ニホンショキノシンジツ キネンロンヲトク
- 著: 倉西 裕子

天皇の並外れた長寿と在位期間、中国史書に明記されながら特定できない「倭の五王」。1300年にわたって日本人を悩ませ続けた、『書紀』の非合理的な記述の謎。これらは『書紀』の編纂者が合理的に用意した!?すべてを「紀年」の鮮やかな切り分けにより解き明かす!
【目次】
プロローグ
序章 『日本書紀』はこうして解明できる
1 「紀年」とは何か
2 「紀年」への疑問 江戸時代の『書紀』研究
3 「紀年論」とは何か 明治時代の紀年論争
4 「紀年論」の具体的論点
5 「紀年論」は未解決である
第一章 応神元年から雄略五年までの編年 「紀年」はいかに組まれたか
1 「基準年」と「年代列」
2 A列とB列
3 「太歳干支」による各巻の分類
4 『古事記』の分注崩年干支 Z列
5 允恭五年の「基準年」 C列
6 仁徳元年の「基準年」 D列
7 「確定紀年」と「延長紀年」
8 応神紀(A列)における「確定紀年」と「延長紀年」
9 仁徳紀(D列)における「確定紀年」と「延長紀年」
10 一二〇年加算された紀年の内訳
11 まとめ
トピックス 神武元年は紀元前五四〇年?
第二章 「紀年論」と「倭の五王」 なぜ「紀年」は多列構造であるのか
1 「倭の五王」の比定問題は未解決である
2 「禰」とは誰か
3 「賛」と「讃」の比定
4 「紀年論」と「賛」・「讃」
5 「禰」の比定
6 A列の「延長紀年」と「禰」
7 反正天皇と「珍」
8 「済」の比定
9 「興」の比定
10 「武」の比定
11 仁徳紀と「倭の五王」の時代
12 『宋書』と『梁書』の相違
トピックス 「太子」の性格
第三章 神功紀の「紀年」
1 複数設定された神功摂政元年 「神功摂政元年複数設定説」
2 神功紀各条の分類
3 三世紀から四世紀へ
4 複数の人物像を投影する神功皇后
5 プラスマイナス一二〇年の構想
エピローグ 紀年体系のグランドプラン 今後の課題として
注
あとがき
系図・干支表
索引
- 前巻
- 次巻
目次
プロローグ
序章 『日本書紀』はこうして解明できる
1 「紀年」とは何か
2 「紀年」への疑問 江戸時代の『書紀』研究
3 「紀年論」とは何か 明治時代の紀年論争
4 「紀年論」の具体的論点
5 「紀年論」は未解決である
第一章 応神元年から雄略五年までの編年 「紀年」はいかに組まれたか
1 「基準年」と「年代列」
2 A列とB列
3 「太歳干支」による各巻の分類
4 『古事記』の分注崩年干支 Z列
5 允恭五年の「基準年」 C列
6 仁徳元年の「基準年」 D列
7 「確定紀年」と「延長紀年」
8 応神紀(A列)における「確定紀年」と「延長紀年」
9 仁徳紀(D列)における「確定紀年」と「延長紀年」
10 一二〇年加算された紀年の内訳
11 まとめ
トピックス 神武元年は紀元前五四〇年?
第二章 「紀年論」と「倭の五王」 なぜ「紀年」は多列構造であるのか
1 「倭の五王」の比定問題は未解決である
2 「禰」とは誰か
3 「賛」と「讃」の比定
4 「紀年論」と「賛」・「讃」
5 「禰」の比定
6 A列の「延長紀年」と「禰」
7 反正天皇と「珍」
8 「済」の比定
9 「興」の比定
10 「武」の比定
11 仁徳紀と「倭の五王」の時代
12 『宋書』と『梁書』の相違
トピックス 「太子」の性格
第三章 神功紀の「紀年」
1 複数設定された神功摂政元年 「神功摂政元年複数設定説」
2 神功紀各条の分類
3 三世紀から四世紀へ
4 複数の人物像を投影する神功皇后
5 プラスマイナス一二〇年の構想
エピローグ 紀年体系のグランドプラン 今後の課題として
注
あとがき
系図・干支表
索引
書誌情報
紙版
発売日
2003年05月11日
ISBN
9784062582704
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
通巻番号
270
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
1963年、東京都生まれ。日本女子大学文学部史学科卒業(中世英国史専攻)。日本赤十字社国際部を退社後、日本史の研究に入る。専門領域は日本書紀紀年法。