ブッダ論理学五つの難問

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ブッダ論理学五つの難問

ブッダロンリガクイツツノナンモン

講談社選書メチエ

論理と倫理が1つになる場所へ!
イラク戦争がなぜダメか、ブッダの答えは? ブッダはほんとうに「一切を知る者」なのか? 仏教経典に完全保存された「論理学」はそれをあざやかに証明する。合理的であることは真理であること。存在論からイラク戦争まで、現代論理学が沈黙する「難問」に、ブッダが残した明快な「答え」。論理と倫理が1つになる場所へ!

【著者からのコメント】
インドの文献は、けっして読者に媚びることはない。だから、やさしくもないしわかりやすくもない。でも、本当のことを知りたいと思う人には、求めるものが自然に心に入ってくるように、そんな風に書かれている。
わたしもそんな本を書いてみたいと思って、力いっぱいやってみましたが…うまくいったでしょうか。

【目次】
まえがき
序論 論理の語り方
第一章 現代論理学は一切を語れるわけではない……一切を知る者であるとブッダが言ったこと
第二章 ブッダ難問に答える
【難問1】なぜ西洋論理学では因果を語ることができないか……生ずる性質のものは滅する性質のものである
【難問2】ブッダはどのようにして一切を語るのか……討論を通じてともに語るにふさわしい人は
【難問3】語りえぬものには沈黙せねばならないか……ただ感受されたもの、渇愛にいたるもの、悩みもだえるだけのものである
【難問4】因果の道を行くものはなぜ愚か者であってはならないのか……自己を愛しく求めるものは他を害してはならない
【難問5】因果の理法によって生きる者には自己は語りえないか……「尊師よ、誰が識別作用という食べ物を食べるのですか」「正しい問いではない」と尊師は言った
インド哲学・仏教の一般書ならびに現代論理学関係書のご紹介
練習問題の解答
あとがき

索引


  • 前巻
  • 次巻

目次

まえがき
序論 論理の語り方
第一章 現代論理学は一切を語れるわけではない……一切を知る者であるとブッダが言ったこと
第二章 ブッダ難問に答える
【難問1】なぜ西洋論理学では因果を語ることができないか……生ずる性質のものは滅する性質のものである
【難問2】ブッダはどのようにして一切を語るのか……討論を通じてともに語るにふさわしい人は
【難問3】語りえぬものには沈黙せねばならないか……ただ感受されたもの、渇愛にいたるもの、悩みもだえるだけのものである
【難問4】因果の道を行くものはなぜ愚か者であってはならないのか……自己を愛しく求めるものは他を害してはならない
【難問5】因果の理法によって生きる者には自己は語りえないか……「尊師よ、誰が識別作用という食べ物を食べるのですか」「正しい問いではない」と尊師は言った
インド哲学・仏教の一般書ならびに現代論理学関係書のご紹介
練習問題の解答
あとがき

索引

書誌情報

紙版

発売日

2005年07月10日

ISBN

9784062583350

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

通巻番号

335

ページ数

220ページ

シリーズ

講談社選書メチエ

著者紹介

著: 石飛 道子(イシトビ ミチコ)

1951年生まれ。北海道大学文学部卒業。インド哲学。文学修士。日本福祉リハビリテーション学院非常勤講師(哲学)。著書に、『ビックリ! インド人の頭の中 超論理思考を読む』(宮元啓一氏との共著、講談社)、『インド新論理学派の知識論 「マニカナ」の和訳と註解』(同共著、山喜房佛書林)などがある。

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