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マイケル・ポランニー 「暗黙知」と自由の哲学
マイケルポランニーアンモクチトジユウノテツガク
- 著: 佐藤 光

20世紀の「万能人」のユニークな思想
科学の根源を問い、暗黙知理論を提唱した異色の科学哲学者。科学のみならず経済学・哲学の分野でもユニークな思考を展開した天才の思想の全貌を初めて紹介する。
【目次】
序章 現代世界とマイケル・ポランニー
1 はじめに──相対主義を超えて
2 生涯
3 ポランニーはどのように読まれてきたか
4 本書のプラン
第一章 自由の哲学
1 ポランニーのリベラリズム
2 二つの「二つの自由概念」──ポランニーとバーリン
3 自生的秩序──市場システム、法システム、科学システム
4 「多中心性問題」
5 市場システムと自由
6 「道徳的反転」
第二章 経済学
1 貨幣サークルと雇用量の決定
2 「中立性の原則」
3 ソ連、ナチス、戦時経済体制などをどう見るか
4 ポランニーの「ハーヴェイ・ロードの前提」
5 完全雇用が可能とする自由貿易
第三章 知識論
1 『個人的知識』の目的と構成
2 批判的哲学の批判
3 「分節化されたもの」と「分節化されないもの」のダイナミクス
4 知的情熱と共同性
5 信仰と懐疑
6 「生きて在るもの」を「知る」ということ
第四章 「宗教の受容」への道──科学、芸術、そして宗教
1 さまざまな意味──「指示」・「象徴」・「隠喩」
2 芸術の力
3 「観察すること」と「受容すること」
4 福田恆存「人間・この劇的なるもの」への寄り道
5 宗教的欲望の本質──ポランニー、福田、エリアーデを結ぶもの
終章 暗黙のリベラリズムの可能性
1 リベラルなケインズ主義者の社会経済学
2 個人的で人格的で暗黙の知識の役割
3 「道徳的反転」、「宗教的反転」、そして宗教の回復
補論 「自由」をめぐるカールとマイケル・ポランニー
註
参照文献
あとがき
Ⓒ
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目次
序章 現代世界とマイケル・ポランニー
1 はじめに──相対主義を超えて
2 生涯
3 ポランニーはどのように読まれてきたか
4 本書のプラン
第一章 自由の哲学
1 ポランニーのリベラリズム
2 二つの「二つの自由概念」──ポランニーとバーリン
3 自生的秩序──市場システム、法システム、科学システム
4 「多中心性問題」
5 市場システムと自由
6 「道徳的反転」
第二章 経済学
1 貨幣サークルと雇用量の決定
2 「中立性の原則」
3 ソ連、ナチス、戦時経済体制などをどう見るか
4 ポランニーの「ハーヴェイ・ロードの前提」
5 完全雇用が可能とする自由貿易
第三章 知識論
1 『個人的知識』の目的と構成
2 批判的哲学の批判
3 「分節化されたもの」と「分節化されないもの」のダイナミクス
4 知的情熱と共同性
5 信仰と懐疑
6 「生きて在るもの」を「知る」ということ
第四章 「宗教の受容」への道──科学、芸術、そして宗教
1 さまざまな意味──「指示」・「象徴」・「隠喩」
2 芸術の力
3 「観察すること」と「受容すること」
4 福田恆存「人間・この劇的なるもの」への寄り道
5 宗教的欲望の本質──ポランニー、福田、エリアーデを結ぶもの
終章 暗黙のリベラリズムの可能性
1 リベラルなケインズ主義者の社会経済学
2 個人的で人格的で暗黙の知識の役割
3 「道徳的反転」、「宗教的反転」、そして宗教の回復
補論 「自由」をめぐるカールとマイケル・ポランニー
註
参照文献
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2010年01月09日
ISBN
9784062584579
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
通巻番号
457
ページ数
290ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
電子版
発売日
2015年08月28日
JDCN
0625845700100011000L
著者紹介
1949年生まれ。東京大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程中退。現在、大阪市立大学名誉教授、神戸山手大学現代社会学部特任教授。経済学博士。専門は、社会経済学、宗教経済学。主な著書に『カール・ポランニーの社会哲学』『二十一世紀に保守的であるということ』(ミネルヴァ書房)、『市場社会のブラックホール』(東洋経済新報社)、『柳田国男の政治経済学』(世界思想社)などがある。
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お詫び
お詫びと訂正
お詫びと訂正
佐藤光『マイケル・ポランニー 「暗黙知」と自由の哲学』電子版において、下記の誤植・誤記がございました。
訂正してお詫びいたします。
・第四章/3「観察すること」と「受容すること」/「作品」としての宗教/二段落目
[誤] 儀式(rituals)→ [正] 儀式(ceremonies)
・第四章/3「観察すること」と「受容すること」/「作品」としての宗教/五段落目
[誤] エリアーデの言葉を借りれば → [正] ポランニーの言葉を借りれば
・第四章/4福田恆存「人間・この劇的なるもの」への寄り道/「全体」を得るための「型」/二段落目
[誤] 生は死の断絶 → [正] 死は生の断絶
・参照文献
[誤] Crewdson, J. [1994]……, The Edwin Mellen Press, 1994.
→[正] Crewdson, J. [1994]……, The Edwin Mellen Press.
・参照文献
[誤] Nagy, E.J. [1994]……, Black Rose Books, 1994.
→[正] Nagy, E.J. [1994]……, Black Rose Books.
・参照文献
[誤] Temin, P. [1989]……, The MIT Press, 1989. 猪木武徳ほか訳……
→[正] Temin, P. [1989]……, The MIT Press. 猪木武徳ほか訳……