社会不安障害のすべてがわかる本

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社会不安障害のすべてがわかる本

シャカイフアンショウガイノスベテガワカルホン

健康ライブラリー

ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリーイラスト版》

【社会不安障害は「性格の問題」ではありません。治療すれば治る「心の病」です。】
人前でのスピーチ、オフィスでの電話、上司との対話。ほかの人にとっては何でもないことに、不安や恐怖を感じてしまう…。
これは性格の問題ではありません。治療すれば治る「心の病」です。放っておくとうつ病やパニック障害などを併発する恐れがあります。
本書では正しい診断から、薬物療法や認知行動療法など有効な治療法まで、イラストを使ってわかりやすく解説します。

(まえがきより)
この本に興味をひかれ、手にした方は、まず「こんな悩み、相談しても仕方がないのではないか」という思い込みを捨ててください。社会不安障害は治療可能な病気です。「強い気持ちをもて!」といった、気合い一本槍の精神論だけで、どうにかなる状態ではありません。
現在では、薬物療法をはじめ、認知行動療法など有効な治療法が存在します。社会不安障害を克服することで、あなたの人生は大きく変わる可能性があります。じっと耐え続ける、あるいは逃げ続ける人生で満足ですか? 「このままではイヤだ」という気持ちを、治療のスタートに結びつけるために、この本がお役にたてれば幸いです。(貝谷久宣)

【本書の主なポイント】
●「性格」と「病気」の境界はあいまい
●10人に1~2人は似た悩みをかかえている
●発症の原因はひとつに特定できない
●そのとき脳の中で起こっていること
●まわりの人へ、おねがいしたいこと
●ふるえ、ドキドキ……困った身体症状を取り除く
●治療の基本は薬物療法プラス認知行動療法
●知っておけば安心!不安を鎮める即効テクニック

【本書の構成】
第1章 人前に出るのが怖い――症状と経過
第2章 どうして、うまくいかないのだろう――社会不安障害とはなにか
第3章 性格だと、あきらめていたけれど――正しい診断が治療への第一歩
第4章 不安がすーっと軽くなった――薬物療法の最前線
第5章 私は私を変えてみたい!――認知行動療法で克服する


  • 前巻
  • 次巻

目次

【チェックしてみよう】あなたは「社会不安障害」の疑いあり? なし?
《第1章 人前に出るのが怖い  症状と経過》
【Aくんのケース1】逃げたい! 消えてしまいたい!
【症状】「苦手」の中味は人それぞれ違うことも/ 緊張すると現れる身体症状が悩みの種に
【経過】苦手な状況を避けることが増えてくる/ 「特定の状況だけ」なら比較的対処しやすい/ 社会とのかかわりが薄くなっていくことも
《第2章 どうして、うまくいかないのだろう  社会不安障害とはなにか》
【Aくんのケース2】家族にも言えない、わかってもらえない
【不安と恐怖】恐怖心は命を守る防御システム
【社会不安障害とは】防衛過剰で必要以上の脅威を感じる/ 「性格」と「病気」の境界はあいまい
【傾向】10人に1~2人は似た悩みをかかえている
【原因】発症の原因はひとつに特定できない
【脳のシステム】脳の過剰な興奮が緊張を高め、不安を増す
【心と体】「心のもち方」だけでは克服しにくい
【コラム】まわりの人へ、お願いしたいこと
《第3章 性格だと、あきらめていたけれど  正しい判断が治療への第一歩》
【Aくんのケース3】助けて!もっと楽に生きてみたい
【治療開始のめやす】
【受診先】
【診断方法】
【治療の進め方】
【違う病気】
【関連する病気】
《第4章 不安がすーっと軽くなった  薬物療法の最前線》
【Aくんのケース4】薬が強い味方になってくれる
【特徴】服薬を続けているかぎり効果が期待できる
【方法】3タイプの薬を使って心身の症状をやわらげる
【SSRI】
【抗不安薬】
【β遮断薬】
【コラム】治療で人生が変わった先人たち
《第5章 私は私を変えてみたい!  認知行動療法で克服する》
【Aくんのケース5】もう、逃げ出したくはないから
【特徴】暮らしのなかで行動パターンを変えていく
【方法】社会不安に立ち向かう方法をマスターする
【認知の修正】
【恐怖と向きあう】
【社交術を磨く】
【不安への対処法】
【Aくんのケース6】「その後の私」の近況報告

書誌情報

紙版

発売日

2006年03月11日

ISBN

9784062594028

判型

B20取

価格

定価:1,320円(本体1,200円)

ページ数

102ページ

シリーズ

健康ライブラリーイラスト版

著者紹介

監: 貝谷 久宣(カイヤ ヒサノブ)

1943年生まれ。医療法人和楽会理事長。名古屋市立大学医学部卒。ミュンヘンのマックス・プランク精神医学研究所に留学。岐阜大学医学部助教授、自衛隊中央病院神経科部長を経て、93年、なごやメンタルクリニック開院。97年、赤坂クリニック理事長となる。99年から5年間、東京大学医学部非常勤講師。パニック障害の権威として知られるが、社会不安障害にもいち早く注目。日々治療に取り組んでいる。

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