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水の中の八月
ミズノナカノハチガツ
- 著: 関川 夏央

水には目ってやつがある。石と同じで目を縫って泳ぐと嘘みたいに軽い。おまえらはサカナになれ、と言った監督は無理心中で死に、友だちの新井は朴と名前をかえた。水泳部をやめた僕の高3の夏休みはこうしてあっけなくすぎた。「在日」を生きる青春をとぎすまされた文体で描く表題作を含む7つの短編集。(講談社文庫)
水には目ってやつがある。石と同じで目を縫って泳ぐと嘘みたいに軽い。おまえらはサカナになれ、と言った監督は無理心中で死に、友だちの新井は朴と名前をかえた。水泳部をやめた僕の高3の夏休みはこうしてあっけなくすぎた。「在日」を生きる青春をとぎすまされた文体で描く表題作を含む7つの短編集。
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目次
水の中の八月
慶州バスターミナル
一九六三年の四月
感傷的七月
一九八六年の冬
韓国からのラブレター
青い流れのその向こう
日本人が書いた「在日」小説──文庫版へのあとがきにかえて
書誌情報
紙版
発売日
1996年06月13日
ISBN
9784062632669
判型
A6
価格
定価:662円(本体602円)
ページ数
280ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2014年04月25日
JDCN
0626326600100011000B
初出
小社より1989年3月刊。
収録作品
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作品名初出
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作品名
水の中の八月
初出
『小説現代』1987年4月号
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作品名
慶州バスターミナル
初出
『別冊小説現代』1986年SPRING
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作品名
一九六三年の四月
初出
『別冊小説現代』1986年SUMMER
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作品名
感傷的七月
初出
『別冊小説現代』1986年AUTUMN
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作品名
一九八六年の冬
初出
『別冊小説現代』1986年WINTER
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作品名
韓国からのラブレター
初出
『小説現代』1987年11月号(「ラブレター」改題)
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作品名
青い流れのその向こう
初出
『小説現代』1988年4月号