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グランド・フィナーレ
グランドフィナーレ
- 著: 阿部 和重

すべてを失ったとき、2人の女児と出会った――
終わりという名のはじまり。
「2001年のクリスマスを境に、我が家の紐帯(ちゅうたい)は解(ほつ)れ」すべてを失った“わたし”は故郷に還る。そして「バスの走行音がジングルベルみたいに聞こえだした日曜日の夕方」2人の女児と出会った。神町(じんまち)――土地の因縁が紡ぐ物語。ここで何が終わり、はじまったのか。
第132回芥川賞受賞作。〈解説・高橋源一郎〉
これは、「人間」も「人間」の形をしたものにすぎないものも区別できない「小説」らしきものが横行するこの時代に登場した、ほんとうに数少ない「小説」の一つなのである。――<解説より>
Ⓒ阿部 和重
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書誌情報
紙版
発売日
2007年07月13日
ISBN
9784062757751
判型
A6
価格
定価:514円(本体467円)
ページ数
232ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2019年09月27日
JDCN
06A0000000000153319R
初出
’05年2月、小社より刊行。