辻斬り

殺す以外にはない。それが答えだった

同心だった作之助は主犯を取り逃がし今や無役の貧乏御家人。どこにも本当の居場所はない。恋川春町に出入りしながらいっぱしの戯作者（げさくしゃ）を気取り、かろうじて矜持を保つ日々。ふと芽生えた殺意を抑えきれず、飾り職人を刺してしまう。人を殺める暗い歓びを知った作之助に、追っ手は迫る。これぞ時代暗黒小説（ノアール）。

目次

第一章　悪と知りながら
第二章　芝居茶屋の夜
第三章　吉原堤の灯
第四章　蛇遣いの娘
第五章　未練の余波
第六章　春町の死
第七章　無礼討ち
第八章　果ての幻

書誌情報

紙版

• 発売日: 2007年08月10日
• ISBN: 9784062758116
• 判型: A6
• 価格: 定価：681円（本体619円）
• ページ数: 336ページ
• シリーズ: 講談社文庫

電子版

• 発売日: 2011年10月07日
• JDCN: 0627581100100011000E

初出

’０４年８月小社より刊行。

著者紹介

著： 押川　國秋（オシカワ　クニアキ）

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