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暗黒館の殺人(二)
アンコクカンノサツジン2
- 著: 綾辻 行人

食したまえ、この肉を……浦登(うらど)家の面々が唱和する。〈ダリアの宴〉に参加した中也の身には何が? 激しい嵐で外界と途絶された中で、ついに勃発する不可解な連続殺人。その被害者は? その犯人は? その動機とは? ……謎は複雑怪奇に絡み合い、暗黒館の闇とともに、ひたすらに深まりゆく!!(全四巻)
黒絹糸が絡まり合う如く宙を舞う“視点”。いくつもの伏線が織りなすラストへの驚愕。ゴシックホラーの美を纏(まと)ったこの長編ミステリ小説は、何よりも美しい闇が溢(あふ)れすぎるほどに溢れている。そう、馨(かぐわ)しき、闇。――宝野アリカ(ALI PROJECT)<文庫版第四巻巻末に収録の「特別寄稿◆暗黒館の諸相」より抜粋>
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書誌情報
紙版
発売日
2007年10月16日
ISBN
9784062758567
判型
A6
価格
定価:990円(本体900円)
ページ数
488ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2014年08月15日
JDCN
0627585600100011000X
初出
本書は’04年9月に講談社ノベルスとして刊行された『暗黒館の殺人』上下巻を、文庫化にあたり四分冊にした第ニ巻。
著者紹介
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院博士後期課程修了。在学中は京都大学推理小説研究会に所属する。1987年に『十角館の殺人』でデビュー。「新本格ミステリ」ムーヴメントの嚆矢となる。1992年に『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。「館」シリーズという一連の長編は、現代本格ミステリを牽引しつづけている。ミステリ、ホラー、怪談など幅広く活躍。2012年に「館」シリーズ9作めとなる『奇面館の殺人』(講談社ノベルス)を上梓。