暗黒館の殺人(三)

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電子あり

暗黒館の殺人(三)

アンコクカンノサツジン3

講談社文庫

恐ろしき浦登(うらど)家の秘密がついに語られる。18年前の〈ダリアの日〉に起こった不可解な事件――初代当主・玄遙(げんよう)の殺害。幼少の玄児が目撃した怪人物は、不可能状況下で忽然と姿を消した!? 死に抗う妄念が産んだ館。その深奥で謎はいよいよ縺(もつ)れ深まり……美しき双子姉妹を、信じがたい悲劇が襲う!(全四巻)


ついに明かされる浦登家の秘密。空前の巨編、いよいよ佳境へ。

耐えて耐えぬいた全ての疑問、抑圧、不安が解決した瞬間、最高の興奮を迎えながら、物語は静かに瓦解していく。落成と崩落が同時に訪れるこの恐れ。
紙上の物語だけではなく、読者の脳内にも訪れる崩壊のカタルシス。
なんと羨(うらや)ましい。それは多くのゲーム制作者がユーザーに望む、物語との一体感に他ならない。
この一体感――物語の落成と崩壊を共に味わわされる感覚こそ、綾辻行人の小説にある毒であり蜜である。――奈須きのこ<文庫版第4巻巻末に収録の「特別寄稿 暗黒館の諸相」より抜粋>


書誌情報

紙版

発売日

2007年11月15日

ISBN

9784062758802

判型

A6

価格

定価:1,188円(本体1,080円)

ページ数

648ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2014年08月15日

JDCN

0627588000100011000I

初出

本書は’04年9月に講談社ノベルスとして刊行された『暗黒館の殺人』上下巻を、文庫化にあたり四分冊にした第三巻。

著者紹介

著: 綾辻 行人(アヤツジ ユキト)

1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院博士後期課程修了。在学中は京都大学推理小説研究会に所属する。1987年に『十角館の殺人』でデビュー。「新本格ミステリ」ムーヴメントの嚆矢となる。1992年に『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。「館」シリーズという一連の長編は、現代本格ミステリを牽引しつづけている。ミステリ、ホラー、怪談など幅広く活躍。2012年に「館」シリーズ9作めとなる『奇面館の殺人』(講談社ノベルス)を上梓。

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