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サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し
サイコロジカルジョウウツリギガイスケノザレゴトゴロシ
- 著: 西尾 維新

きみは玖渚友のことが本当は嫌いなんじゃないのかな?
およそ論理立てて物事を考えるほど無意味なことはない。所詮論理など人の考えたものであり、そして世界は人の手には余りすぎる。博愛を自らの義務と課し、自由を何よりも重んじる、周囲に調和をこの上なく提供する誠実な正直者、つまりこのぼくは、7月、囚われの壊し屋を救う旅に連れられた。パーティのメンバーは玖渚友と鈴無音々。向かう先は悪の要塞――要するには『堕落三昧(マッドデモン)』斜道卿壱郎博士の研究施設。この冒険の登場人物は誰もが際限なく矛盾していて、誰もが際限なく破綻していて、そして誰もが際限なく崩壊していて、はっきり言って壊れている。それはひょっとしたら壊されただけなのかもしれないが、しかし戯言遣いのこのぼくに限って言えば、わざわざ壊してくれるまでもない。だってぼくは最初から、ほら、こんなにも見事に壊れてしまっているゆえに――戯言シリーズ第4弾
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目次
一日目(1) 正解の終わり
一日目(2) 罪と罰
一日目(3) 青い檻
一日目(4) 微笑と夜襲
二日目(1) 今更の始まり
書誌情報
紙版
発売日
2008年10月15日
ISBN
9784062761796
判型
A6
価格
定価:704円(本体640円)
ページ数
336ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2016年05月27日
JDCN
0627617900100011000O
初出
2002年11月、講談社ノベルスとして刊行。